月明かりのなかで
うつ伏せに横たわる君を見る
月明かりのなかで
君は青色のハトに姿を変えるんだ







青い修道士







俺を愛しちゃいけないんだ。
お前を愛してるから。




ふつうではいられないと知ったのはもう随分前のことだった。
最初から予感はあったのかもしれない。
いかれた魔法。
神楽が何を言っても見ても聞いても悉く不安定な自分は、もういっそ滑稽で救いようがなかった。
どんなふうに割り切っても満たされないこの飢え、渇き、不満。
死んだはずの場所が生き返ったのだ。
そこは自分の中で生きていた。
何の約束もできないが
お前を永遠に愛すだろうと。
愛して愛して愛して
しまいには狂ってしまうのがいい。
そんな自分が目に見えてチラつく。
大変でもやりとげたい。
だから



「聞いて、かぐら」



大変だけど大丈夫。


お前といっしょにいたいけどアレはできない。
愛情を肉体で表現できないのはキツいけど
ほかにも方法があるから。
抱きしめるのは構わないだろ。
一緒にねるのは
できるよ。
それと一生愛し合うのは。
でも今はそれよりも。
お前の魔法をとかなくては。
オレにそんな価値はない。
愛してる。
すごく。
酷く愛してる。
オレはそれに相応しく生きる。
今は分からなくていい。
大事なことだよ。
大進歩だ。
そのうち安全な方法をみつけようか。


この魔法だって好きになるかもしれないよ。










fin

ヤンデレ銀さんも好きやねん。



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01/17 18:27
[銀魂]




・・・・


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