色盲







美しい女を連れて歩くのは、男のステータスみたいなもんだろう。
奇抜な色彩もさることながら、パーツのひとつひとつ、組織のひとつひとつが少しいかがわしいまでに目を惹く毒舌少女。
その手の嗜好の者なら迷わずふらふらと言いなりになるかもしれない。



まあ器量は悪くない。というより、こういうのを人形のようなというんだな。
一見冷たそうにも見える陶器のような純白の肌。艶々サラサラとした薄紅色の髪。同色の長いまつげ。ぷっくりとした桜色のくちびる。そして吸い込まれそうになるほど鮮ざやかで大きな碧眼は、見る時間や角度によって空のように色を変える──。
あまりに現実離れしすぎていてちょっと違和感ハンパない。
でも思わず魅入ってしまうのも、仕方ない。
ちびっこながらにいっちょ前に真紅のチャイナドレスを着こなしてるのも鮮やかだった。
はじめのころは、ついつい目の端に入るその色彩たちに落ち着かなかった。
だって不自然なんだもん。
ふつう、人が持ち合わせていい色じゃないからね。ピンクとか青なんて。目立つ目立つ。
通りを歩けば、珍しいもの扱いでやたら人の視線が集まるし、どうやら本人は慣れているのか、こっちがその変わらない態度にハラハラしたり。



奇抜な色彩もさることながら、パーツのひとつひとつ、組織のひとつひとつが少しいかがわしいまでに目を惹く毒舌少女。
その手の嗜好の者なら迷わずふらふらと───うん、言いなりになったりして。 やっぱロリコン死ね。





まぁ、俺はそういう趣味はないけどね。

















たぶん。


fin



08/04 00:39
[銀魂]




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-エムブロ-