諸泉と白眼
6月っぽいSSが書きたかったけどもう7月に入るから断念したSS。
梅雨の時期に入って、雨の日はジメジメと晴れの日は太陽が暑すぎるのとで回りの人達は徐々にダルそうになっていって元気がない。
三年生でクラスメートだが、留年して実は一つ年上の先輩もいつもは元気で少しウザイ所があるのに今日は暑さで弱っていた。
「あっつー……こんな暑い中勉強やってられっかよー」
「でも午後からは雨が降るみたいですよ」
「マジかっ梅雨って良く解んない天気だよなぁ。涼しくなるかな?」
「さぁ……ジメジメするかも」
力無くブーイングをされた後授業が始まるチャイムが鳴り響いた。休み時間は大抵先輩の席まで行って(休み時間になると呼ばれる)話をするので、窓際にある自分の席へ戻る。
運動場では何処かのクラスが体育をやるため集合していた。うちのクラスは英語の授業……ハッキリ言って英語は嫌いだった。日本から出る気無いんだから習いたい人だけ習えば良いのにと心底思うのは自分だけじゃないと確信してる。でも先輩は英語が一番得意だったのでこの授業が一番好きかもしれない。今年の英語の先生は若くて綺麗な女の人だし……ちらりと先輩の方を見れば何処かウキウキしてるように見えた。
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