憂鬱だから
髪も切ったし染めてやったぜ!
少しだけね
〈今週のラッキーカラーはゴールドだし!/ついでにあたしも金パにしたし!〉
今の時代なら蘭じゃなく綾の方が主役になってたよねたぶん
ひと昔前は強くてかっこいい主人公が多かったけど今はふわふわゆるりとしたタイプの子が中心に描かれる漫画が増えてきたように思う
乙幡と綾っぺの恋愛模様(はたして恋愛なのかどうか)は精神のステージが高すぎて初読から十年くらい経ったいまでも「どういうことなんだろう……」って考える場面がしばしば。以下記憶をたよりに書くよ。
・非行少女(綾っぺ)に優しくするイケメン(乙幡)
「あんた笑ってる方が俺のタイプなんだけど」
→恋に落ちる綾っぺ
その途端なぜか引きぎみな乙っち
「初恋は……重い」
→傷つけることのほうが多いけど(それでもいいなら付き合うよ)、と言う乙幡に傷ついても好き(だから付き合ってほしい)、と返す綾っぺ
(たぶん)付き合い始めるふたり
→付き合ってるけど特にこれといった進展もなく、どっちかっていうとむしろ蘭のほうが潜在的には好みっぽい乙幡くん。
バレンタインに蘭から渡された義理チョコを「どーせ義理だし」と断る場面を見てしまった綾っぺは、
→蘭からのチョコがもし本命だったら貰ったの? そうなら本当のこと(綾ではなく蘭のことが好きだということ)を言ってほしいと乙幡に尋ねる
→乙っち「ああ好きだよ」(なげやり)
ショックを受ける間も与えずに、
自分が蘭のことを好きだと認めればお前(綾)は満足なんだろ?
と綾に向かって冷淡に返す乙っち。
そうやって自分の可能性を狭めるのあんま良くないと思うけど、
となぜか説教までコンボに入れてきてもちろん綾っぺ号泣
→そのことを知った蘭からの
「冗談だと思っていいよな?」という問いかけに勝手にすれば?と余裕の笑みを見せる乙っち
(本音は不明)
→他の男にアプローチされたり色々あったけど、久しぶりに電話で話した乙幡に大号泣しちゃう綾っぺ
(明確には描かれないけどこのままふたりの破局も結局なぁなぁになる)
→付き合ってるのかどうかわからないけどたぶん付き合ってる状態に戻るふたり
→クリスマスに受験勉強していた綾っぺを息抜きに連れ出す乙っち
→クリスマスプレゼントを渡して、好きです、と改めて告白する綾っぺ。
俺は相変わらずなんも用意してないけどこれでいい?
と顔を近づける乙っち(邪魔が入ったため未遂で終わる)
「俺いちおーこいつの彼氏ってことになってんだけど」
(綾っぺはあまりのことに放心状態)
※ふたりの関係は連載が始まってから終わるまで手をつなぐ(それも二回くらい)までしか進みません。
→最終回の少し前の話で、初めて対等なコンビネーションを見せるふたり。
→卒業式、特に約束もしてなかったけど第2ボタンを綾っぺのためにとっておいてあげる乙幡。(けどボタンを欲しがる女心はわからないらしい)
綾を見て、
「色んなイミであいつの粘り勝ちだな」
(↑たぶん作中における最高の誉め言葉)
と敗北を認める乙幡くんでした
〜完〜
こうやって書くと乙っちクソクズみたいだけどそんなことないよ
(でもいいとも言えない)
ようは乙幡と綾っぺの関係って恋人というよりも師弟のそれに近いものがあって、それが物語後半からようやっと対等にならんでスタートをきった感じ
そう考えると乙幡と蘭は最初から対等で、つまりやっぱ序盤は「俺はどっちかっていうと……」っていう台詞の通り、蘭のほうに惹かれてたのかな。
いまも好きな少女漫画でした
3月11日のことを特集した番組で忘れられないものがひとつだけある
というかそこに映っていたたったひとりのある人が忘れられないんだけどどうにか今も生きててほしい
当時りぼん本誌で読んでいた時は小学生だったので曖昧なとこもあるのですが、こちらで改めて乙幡くんの考察?流れを知れて、何で自分がこんな乙蘭に惹かれるのか何となくわかった気がします( ;∀;)ちゃんと読みなおそう...!素敵なブログ、ありがとうございました*