アレハレ妄想メモと厨ニ小説が発掘されたので続き書く予定もないし途中だけど晒しとくww前半モブキャラの独白とか誰得wwでもこの妄想は個人的にすごい気に入っててずっと考えてた!捏造だけどね!


完全に捏造だけど単なる二重人格じゃなくて、もし施工手術で二重人格になったのだとしたら、ハレルヤという人格はソーマみたいに主人格を抑えて超兵として生きるんじゃなくて、機関の意向に逆らってアレルヤを支える方を選んだんだったら萌える。
甘ちゃんなE-57に機関が痺れを切らせて、好戦的な人格H(仮)を上書きしようとする。手術は成功し、次の戦闘訓練では見事な勝利を収める。でも不完全な手術なので完全にE-57の人格がなくなってしまった訳ではなく、人格HがE-57を同一個体を有する片割れ、仲間として認識することで、機関の意向に逆らう結果になる→人格に問題有りとして廃棄処分→宇宙漂流→CB

 もったいない、彼は素直にそう感じていた。
 超人機関に配属されてからというもの、多くの被験体を見てきた。その中でもひときわ成長著しく更に潜在能力にも長けている被験体E-57が、対人戦闘訓練においては実力を全く発揮できずにいる。対物の場合であったり身体に負荷を掛ける場合は音を上げることもない彼が、対人となると尻込みするのである。

「人格に問題あり、か」

 確かにここまでの成長は、その生真面目な性格があってのことだ。命令されれば素直にトレーニングに励むような、やりやすい性質ではある。とはいえ、ゆくゆく対峙せねばならないのは人間なのだ。パワーゲームの切り札となってもらわなくては、これほどの予算を注いでいる意味がない。

「惜しいな…」

 マジックミラー越しにEグループの被験体たちを見つめ、1人ごちる。それを聞いていたのか、研究員の1人が音もなく彼の横に立った。

「E-57に、人格施工手術を行うというのはどうでしょうか」
「研究段階のアレか。だがあれはまだ…」
「超兵1号として最有力の被験体は、別室に移してあります。E-57程度であれば実験には適当でしょう」
「しかし…」
「甘いですよ、少尉」
「─ああ、分かっているつもりだ」

 そう、自分は甘いのだ。超兵はまだ1人も軍に配属していない。被験体の犠牲を厭わず育成に力を入れなければ、機関の存在価値が疑われることになりかねない。もし実験によってE-57が廃棄処分となっても、それは仕方ないことだ。仕方ないことなのだ。

「いいだろう、そうしてくれ」
「了解しました」

承諾の意を伝えはしたが、口が強張る。超人機関に配属されるまで、少尉クラスの自分は機関で何が行われているのかを知る術などなかった。おそらくごく上層部が知るのみであろう。しかし郷に入っては郷に従えとはよく言ったもので、自身もそうするのが一番賢いやり方だと考えている。軍人ならば軍の人材育成に全力を尽くすべきだ。それなのに、これほどに悪寒がするのは何故だろうか。



 E班の皆がいつものように強化システムを受ける中、その日は何故か自分だけがルームに残されていた。先日の戦闘訓練での記憶がよぎり、罰されるかもしれないという恐怖から落ち着かなくそわそわとしていると、見知った研究員が声をかけてきた。

「E-57、来なさい」
「…はい」
「先日の戦闘訓練、なぜ戦おうとしなかった」
「僕…怖くて」
「怖い?」

戦闘訓練の相手は気の強い少年だった。気の弱い自分は時折彼を中心とした集団から嫌がらせを受けていたが、皆が不安で苛立っている状況の中、それも仕方ないことだと諦めていた。
そんな彼と対峙したとき、どうすれば急所をつけるか、どうすれば殺せるかということがはっきりと分かってしまった。教官の言う"隙"だらけだったのだ。嫌がらせをされているとはいえ、彼は仲間だ。同じ班の仲間を殺してしまう。そう思うと足が動かなかった。

「仲間を殺してしまうのが…怖いんです」
「無駄だな」
「何が、ですか」
「そんな風にいちいち考えることが無駄だと言ってるんだ」
「でも、」
「いつから口答えをするような馬鹿になったんだ」
「……」
「まあいいだろう、その悩みから解放してやる。来い」
「何をするんですか」
「来れば分かる」

来い、と言われてついて行かないほど自分には度胸がない。他に仕様がなく、恐々と白い背中を追った。



 意識が遠のく。ここはどこだろう。箱の中に閉じ込められたような閉塞感と、肩を震わせるほどの寒さに身体を支配される。声が出ない。

 横たわる小さな身体を囲んで、白衣に身を包んだ幾人かが口角を上げた。

「成功だな」
「ええ」
「これで人格施工手術の安全性が証明された」
「これからE-57はテストケースとして監視下に置くとしよう」

ぼんやりと聞こえてくる会話に耳をやる。手術……なんのことだろう。聞きたいがやはり声は出ない。

「さあE-57、起きなさい」
「おう」

自分の口が、意識下を離れながらそう言った。それもはっきりと。なんだ、これは。

「意識ははっきりしているか」

あきた\(^o^)/