日常
2012年7月24日(Tue)
09時40分
映画『おおかみこどもの雨と雪』
期待して見に行きました。
期待通りでした。
冒頭。
キャラクターは優しい淡い線で描かれ、逆に背景は細やかながらそれ以上に力強く雄大。大地に根差した花の一本一本に命が宿っている。
小説を読まずに見て、小説を読んで、もう一度見に行きたい映画です。
これは、人によってはつまらないと感じるかも知れません。自分以外の人間に愛情を持てない人にはつまらないと思います。
痛みを忘れた人にはつまらないと思います。
彼の遺体が収集車に飲まれていくのを、ただ見つめるしか出来なかった花。
新しい家で、さんぽに出た山で「帰ろうよ」と心細げに言う幼い雨。
クラスメイトに怪我をさせて、「母さんごめんなさい」と車の中で泣く雪。
いつか通った、痛み。
でも人は、それを乗り越えて笑える。
花が得た田舎の暮らしを、花自身の強さや周囲からの暖かい支援のある環境といった幸福を羨むのは容易い。自分の周りにはそんなのないって、諦めるのも簡単。
生きるのって大変で、こどもはいつか大人になって、大人になっても人生は続いていく。
なんだかよくまとまりませんが、つまり見てください。映像美だキャラクターの深さだシナリオの緻密さだショタロリ礼賛だってもうテンコ盛りでぶっちゃけ1回じゃ見きれません。
また見に行ってから、また色々考えたいと思います。
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