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どうしたって、逃げ出せないものがある。

何をしたって、忘れられないものがある。

何を考えたって、何を見たって、消えてくれないものが、ある。





たまに枯渇したようになるのは、変化していく反動だろうか。

僕は僕なのだから、結局変われる気はしないのだけれど。






何も変われないまま、このまま。





縁を切ったことは後悔していない、あのままの関係なんて続けていけるはずはなかったから。

いつか破綻する、そんなことが解っていた。


それでも、あいつは、ずっと僕と一緒にいようと考えていたのだけれども。









今更、手を伸ばすのは負けだと知っている、だからそんなことはしない。

そこに甘えてしまうのは、きっとまた泥沼や底無し沼に沈んでしまうことと変わらないから。






限度のない底無し沼、そんな中で息が出来る人間なんかいない。

僕は、そこで窒息することを望んでいたけれど、そんなこと出来るはずがなかった。


あいつは翡翠さんを選んでいて、僕は翡翠さんと別の立ち位置にいたのだから。




誰にも、譲ることはないと決めていた、立ち位置。

だけど、そんなことなかったんだよな。






僕がいなくなったって、代わりは幾らでもいる。
そんなこと、予め沢山言われていたのに、それでも苦しくなったなんて、嘘だ。


僕の代わりは誰でも良い。
逆に言えば、誰でも良かったのだ。



解らないけど。
手近にいたのが、僕だっただけなんじゃないか?




「そんなこと許してんのは、他にお前だけや」




そう、言われたのが、頭にこびりついていた辺り、記憶力の良さを恨む。


やっと僕と縁が、切れたんだもんな、良かった、な。











僕はずっと抱えていく。
忘れることは、出来ないから。


どれだけ幸せでも、きっと忘れることは出来ない。

余りにも長い時間を過ごして、唯一無二の片割れだった。




僕の、ただ一人の家族だった。

それだけは変えられない。
それを、未だに信じている自分が、馬鹿らしくて仕方ないんだ。

少しだけ、寂しいような、気がしないでも、ない。


多分今日は、西さんと生活リズムがずれているからだろうなあ。





合わせられる所は、合わせているのだけど。
それが負担になることもないこの身体は有難い、どうせ半分不眠症だ、寝てようと寝てまいと身体が動くのだから。












1週間後には一緒に過ごしてる、なんて夢みたいだな。

触れて安心したい、なと。

言葉の方が得意だけど、一言より抱擁の方が暖かいことだらけだ。






土曜日楽しみにしながら明日からのバイトも頑張らなきゃな。

周りの子は皆初心者だから、研修中の間はフォローしていかないと。







バイトして旅行の準備、それに英会話も行ってれば、9日なんてあっという間に来るよ。



読書だって大切だ、しっかりと本を読まないと。


ひとつを、触れて確かめるようにしっかりしていけば、どうとでも出来る、大丈夫、僕だしな。







あ、西さんに会うまでに少しでも肌とか気にしておかないとなー…。

ビタミン剤とかいつもの薬は呑んでるし、普段通りだけど(笑)



それよりどうにかしなきゃならないのは唇の乾燥か、リップクリーム塗るの忘れないようにしないと。


乙女だなあと指摘されたら「男でもこのくらいやるって!」と笑ってやります(笑)







手首の傷は、塞がるだろうけど、どうしようもないからな、そのままだ。




色々きっちり考えてやらないとなー、頭が回らなくならない程度に。

大人になりたい、と非常に思う。

子供でいたいのだけど。
あんまりにも子供過ぎるから。


もう少し落ち着いた性格になりたい、アップダウン少な目の穏やかな性格になりたいなと思う。

激昂型かつ激情型の性格は若さ故かとも思っていたけど、もう少しくらいは大人になりたい。




ちゃんとしなきゃな。
肝心な所で未だに口が回らないのも直すべきだ。






しっかりしたい。
安定したい。






ずっと好きでいてもらいたいのだから。
努力しないとな。




自分の中身の話なんかは、自分で蹴りをつけなきゃならない。

甘えてられないよ。

手首を切ると我慢強さがかなり減る気がする、或いはとんでもなく短気になるような気がする。


ひとつ気に入らない気に食わないことがあるとすぐにどかん、と爆発し兼ねない程に苛つく、とんでもないレベルで苛つく、叫びたくなる、物を壊したくなる、殴りたくなる。




少し何かあるだけですぐに爆発する癖が未だに治っていない、普段は何だか器用に押さえ込んでいたりするんだけど、いや、すぐには爆発しないのだけれど、たまにこういうことがあると即席ダイナマイトのように爆発し兼ねなくなる。
要は、思い通りにいかないのが非常に気に食わない我慢ならないということ、ただの子供、ガキ。





全体的に思い通りにいかないことだらけだから諦めてる節もある割に、それでも爆発するのだから我慢ならない。


こういう自己中心的思考だからこそ、僕は誰かと一緒にいることに向いてないんだなと理解は出来る、自分が良ければ後の人間なんてどうなろうと知ったことじゃない、自分が一番優先事項、それを満たせない人間には非常に苛つく、単純に我が儘なだけだ。












ああ、苛々する。
苛々する。



気に入らない。
苛々する。





苛々する。

苛々する。



落ち着かない、くそが。
爪噛みたい、苛々する。

過去のお話。
SNSを見て、何となく、そう、何となく、僕が高校1年生の頃に好きだった、中学の同期の女の子を探してみた。



ないだろう、と思ったのに、検索結果に彼女の名前が出てきた。

それから、交際中、の文字。



どうやら、2年前からある男の子と付き合っているらしい。
2年前、というと2011年か。
19歳の、頃か。



写真を見てみた、僕が好きだった彼女は、何処にもいなかった。
僕が知っている彼女は、何処にもいなかった。

僕が残している写真の彼女は、何処にもいなかった。
面影だけ、少し香っていた。






衝動的に剃刀を握った。
悲しくなったのか虚しくなったのか、具合が元々悪かったのか解らない。









彼女を好きだった頃、僕は本当に彼女が大好きだった。

最後まで、一瞬ですら報われない恋をしたのは、彼女だけだった。


何だかんだ、僕が誰かを好きになった場合、それは何処かで報われていたらしい。

最後まで、手に入らなかったのは、彼女だけだった。




彼女とは、中学の時に揉めたり仲良くなったりと忙しく、高校に入ってからは、メールのやり取りを毎日していた。

同じものを好きになって、旅行にも行ってお泊まりもした。



彼女に告白したのは、年末、多分、2008年くらいだと思う。



そして、お友達でいよう、と言われた。




そこから半年くらいは、メールしていた。
会うことは、今思えば避けられていたのかもしれない。


彼女に、彼氏が出来た、と謝られてから、メールが送れなくなった。




彼女から来た最後のメールは、いつのものだろう。

保存してある限りは、2012年の2月29日、僕の誕生祝いのメールだ。





確か、この時は、息が止まった。
彼女から来るなんて、思ってなかったからだ。



彼女の名前は、椿とする。








彼女の言葉は、僕によく突き刺さった。


「男だったら付き合ってた」
「男だったら惚れてた」
「代縋以外とこんなメールしないよ」
「代縋といるのが一番楽」
「私には代縋がいるもの」



毒みたいだった。
この度、自分がどうして男でないのか、と思っていた。

男だったら、もう少し簡単に、物事は進んでいた気がする。





そして、過去と今の自分を見て、吐き気がした。

過去は全て戻らない。

あの頃の彼女も、あの頃の僕も何処にもいない。





だけど、どうしてここまで変わってしまったんだろう。


あの時のまま、生き残ったものなんて、傷痕だけじゃないか。





人は変わる、そんな言葉が心底嫌いだった。
変わった先に何を見据えても、何があろうと、変わることが大嫌いだった。





あの時みたいに、男でいない自分が、女混じりになった自分が、死ぬほど嫌いになった。

男っぽさが年々減っていくような、そんな感覚が大嫌いだった。



戻れるものなら僕だけは戻りたい。
戻りたい。

最近、話し言葉の一人称に無意識に「私」が加わっていて、吐きそうになる。


男性でも使えることには使えるけれど、そんなもの敬語の時だけ使えたら良いものだ。














西さんは、僕を女の子として扱う。



不味いことになる、な。

僕は、そういう生き物じゃないんだ。



今があるから、それで良いなんて簡単に言えたものじゃない。


過去の方が、いつだって磨耗されて綺麗だ。





僕はそちらを大事にしたい。
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