皆様お久しぶりでございます!
ふとSSを書きたい気分になりまして、30分でつらつら〜と1本仕上げました。
また重傷犬と七宝か!という突っ込みは無しでお願いします(笑)
好きなのよこのパターン(笑)
「犬夜叉、大丈夫か?」
七宝の声で、あやふやだった意識が鮮明になった。
身体中の傷が痛む。
でも、でも。
「こんなの…ただのかすり傷…だ…」
腹に力が入らない。
たった一言を口にするだけでも、ひどく体力を消耗する。
「無理をしてはいかんぞ。今は動けん。」
――動けない。
そんなこと、言われなくても、俺が一番よく分かっている。
…けど、だけど、
「こ、こら!動くなといったじゃろうが!」
俺の身体がどうなろうが構わない。
とにかく、あいつだけは。
あいつだけは、取り戻さなければ。
「か…ごめ…」
揺らぐ視界の中で、一瞬だけ彼女を見た気がした。
気のせいだろうけど。