あいつが擦れな駄文。
シリアス。
意味不。
今までの小説とは関係なし。
キャラ性格崩壊注意。
完全オリジナルです。
今までの小説とは関係のない完全オリジナルです。
大切なことなので2回言い(ry
↓魔(邪も魔に入る)の力に弱いキャラ↓
聖女→ティール
聖の力を持つ黒い片翼の天使→セフィロス
―――――――――――――
なに?
振るえてちゃ迫力ないよ?
事の発端は魔物がワラワラと群がってやって来たこと。
街中に現れたそいつらを最強と呼ばれるティールは弓で敵を倒し魔法で回復していき、ジェネシスと英雄と呼ばれているセフィロスは息ピッタリに魔物を倒す。
旅の仲間たちとルキアも戦いながら街の人々を安全な場所へ避難させる。
それを彼女は宿屋近くにある雑木林の木の上から見ていた。
彼女は街に着いてすぐ何かと理由づけて仲間から離れ、独りになったのを確認してから雑木林に向かった。
太い幹にもたれ、その姿は木の葉で隠れ全く見えないが、気配と姿を消す忍術を使い周りから自分の姿を見えなくして休憩していたのだ。
聖の力を欲し現れた低級や中級の魔物。
しかし低級や中級魔物といえど邪や魔の力を持っているわけで、何百体と囲まれればその魔の力は重なって膨れ上がり大きな大きな力になる。
魔に弱いティールとセフィロスはついに地面に膝をついた。
「(あ〜ぁ…まぁ、頑張れ。
…あ、後1000匹位の敵の気を感じるな…)」
戦いに参加してもいいのだが…
まぁ、仲間と思っているメンバーでも本性を知れば向こうから離れていくんだろうなぁ。
なんて思いながら欠伸をし様子を見る。
風に乗って流れる嗅ぎなれた鉄のニオイが戦いの激しさを物語っていた。
膝をつきながらも戦う2人と2人を守りながら戦う仲間たち。
お互いの大切な人を守り守られしながら戦う姿を見て仲間っていいねぇ。と笑う。
2ヶ月、いやそれ以上に寝ていない体や脳は睡眠を欲し欠伸ばかりでる。
この分なら後1000匹増えても大丈夫だろうと思い寝ようとする。
だが寝かせてはもらえなかった。
避難させた街の人々を守る者、
前に出て戦う者と別れたため戦力が分散され、しかも思うように戦えないティールとセフィロスを守りながらの戦いは敵を減らすどころか1000匹の魔物も合流してるのか増えつつある。
「(……聖は魔に弱い。所詮はこんなものか)」
小さく舌打ちし姿を消す術を解いて木から飛び降りた。
近くにいた魔物の首を刎ねながらセフィロス達の元へ向かう。
影分身のルキアを消しチラリと仲間と呼ぶ者達の顔を見た後、剣についた血を舐める。
鉄の味。
「……ルキ」
「誰も動くんじゃない。刎ねるぞ」
腹の底からゾッとする冷たい瞳で睨まれる。
最強と云われているメンバーが石のように動けなくなる。
どうして?
なんで?
ルキアも魔に弱かったんじゃないの?
その冷たい瞳は何?
「……弱点を克服してこそ強さは宿る…」
一瞬だった。
何が起きたのか分からなかった。
気づけば魔物は倒されていて。
ルキアが印を組むと魔物だった肉塊は青い炎で燃やされ灰となり消えた。
「じゃあな」
「まて!」
ジェネシスが叫ぶ。
一緒に旅した人達が揺れる瞳でルキアを見ている。
街の人々は怯えた目でルキアを見ている。
「なんだ?こちとら2ヶ月以上寝てないんで寝たいんだが」
「何でそんなに強い?お前も魔に弱いはず。それに寝てないって?分身を出していたのは何でだ?何を隠している?!」
「何も隠していないが?」
「その強さは何だ?」
「訓練の賜物」
ルキアのしれっとした態度に少し苛々しだしたジェネシス。
「寝てない理由は?」
「……結界や見張りで魔物避け出来ると思ってんのか?」
「…そのための見張りだろう!」
「甘いな。甘くて反吐が出る」
ジェネシスの言葉に乾いた笑いが出た。
「結界などただのその場しのぎでしかない。
お主等は敵が近くにいないと気配も気づけぬだろう?
魔の気も明確な数もわたしが気づいてから1時間後にお主等は気づく」
だから影分身を残し、本体である自分は誰にも気づかれぬように魔物を。
その言葉にセフィロスの瞳は揺れ、ティールは怯えた揺れる目でルキアを睨んだ。
「……あなた…ルキアじゃない」
「目の前の真実を受け入れられずに否定か。滑稽なことだ。
そうだ。何故強いかと聞いたな。
魔を克服したからだよ。
魔を前にし膝をつくような者が何が最強か。
独自に魔に打ち勝つ方法を探した時に見つけた。
最強とは魔だの聖だの関係ない。
無だ。
己のやるべき事を残し総てを無に帰す。
そうすれば弱点は乗り越え力を手に入れる」
誰よりも強くなるためとかじゃない。
腹が立つほど弱い自分を殺して、
殺して、
そして見つけた。
強くなるための新しい力。
「じゃあな」
去っていくルキアの光の入らない目。
ティールには悲しそうに見えた。
しかし知っているルキアではない。
仲間と呼んでいたルキアは居ない。
「……あいつも狙われてんだろ?」
「知らん。立てるかセフィロス、ティール」
「だいじょぶだよ」
「知らんって…仲間だったろ……!」
「ルキアであってルキアじゃないよ。あの人……」
街に2泊して旅を再会させる。
ルキアが消え恋人だったルーファウスはルキアの後を追うように消えた。
二人と仲の良かったセフィロスの胸に小さく空いた穴は塞がりそうにない。
なぁ、
今どんな気持ちでいる?
……ルキア。
数日後。
魔物や魔王など全世界の魔族が何者かによって消され殲滅された。
頻繁に起きていた時空の歪みも消え、世界に平和が保たされた。
つまりティール達の旅は終わりを告げられたのだ。
「ルキアか」
「誰だ?それ」
「………」
「裏切りの名前だよ」
「あぁ!」
仲間からはもう名前も出ない。
ティールも名前を聞くと俯く。
「セフィロス?」
「空…
青いな」
俺はただ、
空を見つめていた―――
終わり。.