ゆめくい
排球:二口
08/20 16:52
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女子の少ない工業高校に入った私は
いつの間にか男子の友達が増えたし昔よりさばさばしてきた気がする
その中でもよく話しているのは同じクラスの二口くんだ
彼は顔はイケメンなのだけど中々に意地悪なやつだ
その二口はバレー部に所属している
レギュラーらしい


「なんでこの学校にはチア部ねえんだよ」
「工業高校だし女子少いからでしょ」
「…そうだけどよ」
「てかチア部あっても多分野球部とかに行くんじゃない?イメージだけど」
「なんでバレーじゃねえんだよ」
「イメージだってば」


ムキにならないでよね、と朝買ってきたプリンを取り出して蓋をあけた
新発売とかかれた札をみて我慢ができなかったのだ
スプーンを袋から出しながらぺろりと唇を舐める


「またプリンかよ」
「新発売だったの、買うしかないでしょ」
「太るぞ」


バカにするようににやりと笑う二口くんを睨む
彼は一層楽しそうな表情をしたのでムカついた


「うるさいんですけど」
「ほら、そんなんじゃチアできねーぞ」
「チアじゃないしー!」


スプーンにすくったぷるぷるのプリンを見て頬を緩ませる
美味しそうな卵色のプリンを眺める
口に入れようと口をあけた


「なあ、俺のチアしてよ」
「は?」


びっくりして口が空いたまま二口を見る
口に運ぼうとしたスプーンを持っている手がピタリと止まった
二口くんは間抜けズラだと私をみてけらけらと笑う


「いや…は?」
「だからさー俺の彼女になって俺だけ応援してくんない?」


次はスプーンからプリンがぼと、っと間抜けな音をさせながら机に落ちた
勿体無いなと頭の隅で思うのに真面目な顔をしてこっちを見る二口くんから目が離せる気がしなかった






応援
(知ってた?私がずっと君だけを応援してること)











初二口くん
二口くんかっこいいし可愛いけど性格がつかめない
これ二口くんなのかまじで謎←

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