昔々、遠征先でレギュラー外されて干されたことを思い出した。
理由は遅刻したり髪染めたり、素行が悪かったから。
事前には何も言われず現地で突然下級生のチームに入れと言われて呆然としながら試合を続けてたっけな。
でも遠征に行かせてくれた親のこと考えたり、何より自分が悔しくて人目をまーったくはばからずに号泣しながら体育館で土下座して謝ったっけな\(^o^)/
監督びっくりしただろうな。笑
それより下級生ドン引きだっただろうな。
恐らく翌日から戻れた気がするけど、今考えると厳しすぎじゃないの?って感じだけど、誰かに危害を加えるような指示ではないからな。

部活はある一定の人には人生そのもの。
弱小チームだった私だって全ての時間を捧げてもいいと心底思っていた。
授業中居眠りしてたって『朝練で疲れてるんだ。起こさないで。』と見逃してもらったこともある。
普通の普通すぎる高校だったけど他にもめちゃくちゃ部活に打ち込んでる人はそんな感じで大目に見られてた。
強ければ進学にも影響がある。
私も大学に入る前は部活やってただけで指定校推薦もらえて進学した。
大学に行けば体育会の影響力はますます大きくなる。
就職にだって関わってくるものだと思う。
ドラフト一位の元野球選手だって講義にはちゃんと出席してたけどね、それでも体育会の人達は一般の学生には無いものを得ていたはず。
それは経験や評価という意味でも、特権という意味でも。
勿論大学の4年間で血の滲むような努力をし続けることは何にも代えがたい経験となるだろう。
その先にある何かを期待する学生たちに対して、変な形で権力を大きくしていってしまう大人がいるのも事実だろう。
私にとってあの瞬間の監督は、神よりも絶対だった。
従わないという選択肢すら存在しない。
判断力や思考は停止し、従うことのみが正しい・・・ある意味洗脳というかこっちが勝手にそうなってるから盲信というか。

人間は誤るもの。
誤らない人はいないから、誤った後の対応によって未来が変わるものだと思う。
別に安易に賞賛するつもりもないけど、20歳の人間の対応とは思えなかったのは正直なところ。
人として許されないことをしたけど、それでも人間の心を失わないで良かった。
謝って許されるものでもないし、許す許さないは我々外野が決めることじゃない。
それでも惜しい。
泣くほど苦しいなら、結局やめるはめになるなら、何故実行に移しちゃったんだろうね。
やっぱり絶対的な権力への忠誠が判断力を奪っていたんだろうなぁ。