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国親と親貞

俺の絵ってさ、ペン入れしないほうがいいってよく言われるんだけどホント、その通りだと思うよ。

なんか雰囲気がガラッと変わるんだもん(´・ω・`)



こんな時間まで生主さんとSkypeしてたけど、明日学校です。
いっぱい気力いただきました!
明日からまた頑張りますV

親泰と盛親

何故コイツは俺に寄ってくる?
コイツは俺が怖くないのか?




勝ためなら何だってやってきた。敵陣の井戸水に毒を忍ばせ降伏させたり、俺のやってきたことは人道に反ったことばかりだ。
皆俺を恐れ寄ってこない。

何時しか俺は部屋に籠もるようになった。外に出るのはほとんど夜。今宵も人がいなくなったのを見計らって外に出る。



静かだ、只ただ静か。
月の光のみがあたりを照らし、やや冷たい風が肌を刺す。


「泰…?」


通り過ぎた襖が開いき、小さな声が聞こえた。
俺はゆっくりとした動作で立ち止まり、振り返る。そこには眠気の覚めない目をこすり布団にくるまった盛親の姿。いつものように頭は盛大な寝癖がありところどころが跳ね返っている。


「どうした、まだ夜も深い。大人しく寝てろ。」

「どこいくの?」


どうやら寝る気はないらしい。コイツは兄の息子、つまり俺の甥なわけだが変わった奴だ。お節介な部分があり追い払ってもいつも側に寄ってくる。コイツ兄の親忠は俺を見るたびにビクビクしてるのにコイツはやたら俺にかまう。


「……散歩だ。」

「俺も、行く…。」

















「はぁ…」


どうしてこうなった。

今宵も一人でその辺をブラブラするつもりだった。だが、今のこの状況はなんだ。背中には盛親、その上には先ほどまで己が羽織っていた上着。ついさっきまではコイツも歩いていたのに、まだ寝たりなかったのか歩いている途中であろうことか俺の裾をつかんで立ち止まってしまったのだ。

さすがに放っておくわけにもいかず、今の状況にいたる。

耳元でスースーと寝息が聞こえる。時々身じろぐせいで顔にかかる髪が鬱陶しい。




「………何故お前は俺をかまう。そっとしておけばいいものを。」

ふと、思っていたことが口に出た。怖いとは思わないのだろうか。目つきは悪いし、髪は無造作に伸びている。初対面の奴が見たら思わず距離を取るだろうに。


「……泰は、」


返ってきた言葉にピクリと身体が揺れ、それと同時に立ち止まった。てっきり寝ているものと思っていたから、まさか返ってくるとは思わなかった。

盛親の言葉の先を聞くのが怖いと思っている自分がいる。今まで誰に避けられてもどうとも思わなかったのに、コイツの口から拒絶の言葉を聞くのがが怖いと思った。己に親、兄弟以外に接する奴は少ない。己が思う以上に人との繋がりを求めていたのか。
次に出る言葉が発せられるまでが妙に長く感じる。脈打つ鼓動が煩い。


「泰は優しいヤツだ。」

「はぁ!?」


予想外の言葉に盛親の方におもいっきり振り向いた。あまりに予想外だったのだ。こんなことを言われたのは初めてだ。


「何故そう思える?俺は勝つ為なら何だってやってきたんだぞ。」

「信兄から聞いた。泰はその時死人がでないように、井戸の水は毒水だって噂を流したって親実が言ってたって。部下に厳しいのも実戦で命を落とさないようにっていう、泰の気づかい。それに…、」





「泰の匂い、なんだか落ち着く。」


首元に顔をうずめてくんくんと鼻をひくつかせる。

今俺はどんな顔をしているのだろうか。仮面で見えないが、きっと豆鉄砲を食らったような拍子抜けな表情をしているのではないだろうか。



「泰が優しいこと、口に出さないけどみんな知ってる。」

「泰は一人じゃない。だから一人になろうとするな。」




こんなガキに自分の心を悟られた。まだまだ修練が足りない、か。

こんな気持ちは久々だ。誰かといてこんなに心地がいいと感じるなんて。出た時より軽快な足取りで帰路を進む。



また寝てしまったのか、規則正しい寝息が聞こえてきた。
背中に感じる温もりが肌をさす土佐の寒さを緩和する。
















―――――――――――――


拙宅の親泰は人間不信。家族や自分の国以外の人は基本しんじません。厳しい言葉を発しますがそれは相手を思ってのこと。本当にどうでもいい時は基本スルー。この子は永遠の反抗期ですw
外交官なので表情を悟られないよう普段から仮面を付けてます。まぁ、取ってもその下は仏頂面なんですがw

盛親は人の心を敏感に感じとります。そして涙もろいです。
賑やかなところも好きですが、一番のお気に入りは親泰の側。姿が見えない時はほぼ親泰のところにいます。自由気ままでマイペースな性格。





なんだこれ。自分で打ってて訳わかんなくなった\(^p^)/

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