ゴッドイーター2:ジュリウス

話題:名前変換無し夢小説。

「ジュリウス…最後にお願いが…あるんだ……を守ってほしい…傍にいて…そして…彼女に…愛してるって……」

話すなと制止しても彼は話を途切れながら彼に伝えた。これが最後の言葉になることを知っていたから。

自分の愛する人を守り傍にいてほしいと…

目の前には未だに彼の死から立ち直れないロミオの愛する彼女が…

『ロミオ…』

ガラス越しに彼の神機に声をかける。神機保管庫には彼女しかいないはずなのにガラスには人影が写し出された。

休眠状態のロミオの神機を見つめながら、現れた人物に声をかけた

『ジュリウス隊長…』

「俺に責任があるんだ…」

「ジュリウス隊長は悪くないです。ロミオはあなたを守ったんです。」

「何故、俺を責めない?責められて当然のことを…」

『そんなことしたら、ロミオは傷つきます…』

ガラスに手をかざす左手の薬指には銀色の指輪が寂しそうに光っていた。

後ろ姿からでも、ずいぶん痩せてしまったのがよく解る。

「……………………」

『ジュリウス隊長、自分を責めてはダメです。ロミオと一緒に隊長を怒りますよ?』

ガラス越しには、精一杯の笑顔をしている姿が

だが、その瞳には涙が今にも溢れそうになっていた。

「俺は、ロミオとの約束を果たす。」

フライアの庭園にある墓標の前で彼の最後の言葉を伝えられた時の言葉が頭の中に甦る

『……っ…くっ……』

とうとう彼女は泣き崩れてしまった。

彼女の身体を後ろから優しく抱きしめた。

「……すまない」

先ほどより落ち着いたので身体を離すと

『…ジュリウスっ…』

彼女の腕が自分の身体に伸ばされ、それを受け入れた。

その時に、小さな音が室内に響いた。

それは…ロミオが彼女に贈った銀色の指輪が落ちた音だった。









神の赦しがほしかった
(赦されるなら、この気持ちを伝えたい)