2020-4-27 04:30
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ
話題:映画
先日まで「頭も心も一切使わない、そんな映画が観たいターン」でした。
ので、映画館で観ようか悩んでいたこちらを借りました。
クドカン作品は余り好きでは無いのですが、癖はある程度掴んでいるので大丈夫かな?と。
作品に頭は一切使いませんでした(笑)。
やったね(笑)。
只、既述の通り「音楽:向井秀徳」で勝訴しました。
「なんやて工藤ーーー!!!」案件。
こんなところで向井さんに出会えるなんて。
追記はネタバレありの感想とかとか。
(※色々思うことを吐き出したら、映画とは関係無い感じでどえらい長文になりました)
取り敢え不アレです。
頭の7分だけは、バンド好きな方にはオススメしたいです。
想像以上に格好いいから。
想像以上にバンド仕上がってますから。
クドカン作品て音楽格好いいですよね。
矢張りご自身が音楽好きだからかな?
*
ストーリーはほぼ無いです。
修学旅行中のバス事故で死んだ神木くんが、只々好きな女の子に会いたくて会いたくて震える(思いをする)だけの話。
そんな神木くんはパッパラパーなクズチャラ(でも陰キャ寄り)です。
余りにパッパラパーですが、ハートが異様に強いのでそう云う意味では清々しいクズです(笑)。
*
長瀬智也さんがどこまでも格好いいわ。
長瀬智也(のルックス)に成りたい人生だった。
探偵barの松田さんもですが、あれだけスタイルと顔がいいと「外見冴えないもっさりダサ男」の装いでも只々格好いいから凄いよね、と。
只の大人しい男前だもの。素材の力が強い。
*
聞いてほしい!
charさんがいた!!
charと野村義男さんがギター対決してた!!
わー!!!て成った!!!(偏差値3の感想)
*
作中の「天国」と云う曲のイントロがほんとにナンバガ(向井)で胸がいっぱいに成りました。
ナンバガ好き……ナンバガ好きぃ……。
*
声の可愛いこの娘は誰だと思っていた邪子ちゃんが、まさかの清名ちゃんで吃驚。
後半、流石にお美しいアクション(特に回し蹴り)(しかもピチピチのレザーパンツで!)が拝めて幸せでした。
清名ちゃんのアクションは素晴らしい。
*
シシドカフカさまの無駄遣い。
否、色んな方の無駄遣い。
マーティ・フリードマンもROLLYもいた。
お陰さまで演奏シーンも多くてバンド好きには嬉しいです!
*
音楽がほんとに格好いい。
音も格好いい。
映画館で聴いたらもっとワクワクしたろうな。
*
セット好きとしてはワクワクする楽しい地獄のセット。
こう云う立派だけれどセットセットしたセット、大好き!
*
最近尾野真千子さんによく出合うけんこー。
このぱっつんな尾野さん、時々昔の椎名林檎さんに見えるな。
*
天国のベッドが便器型のシュールさよ。
この感覚は持ち得ないから感心しました(笑)。
※以下、もう少しネタバレとかその他※
感想を書く時は、大体他の方のレビューを拝見してから書きます。
どんなモノでも日記では無くネットで書く際には、第三者の意見も頭に入れておきたいからです。
フラットを保ちつつ自分の感想を浮き彫りにするには手っ取り早い方法です。
*
少し引っ掛かったのは「不謹慎だな」と云うか「モラルの問題が微妙かな」てところ。
何でかなー、と考えていたのですが、「余りにデブスに対して冷たい」とか(笑)、「地獄にいる惡人が楽しそうに描かれている」とか……そう云う手前の中の主観的なモラルに少し引っ掛かったんだろうなと。
ギャグ要員として皆川さん演じるでぶす女子高生(皆川さんだけど女子高生!)が居るんですけど、マァリアルに冷たいです、周りが(笑)。
「先生〜和田さんが顔色惡いです」に対して「先生〜和田さん、顔が惡いですwww」と茶化すチャラ系男子とかね。
(因みにその和田さんは別にチャラグループでは無いらしい)
「このノリを肯定するのが無理」って方もいて、解るんですよ。手前も自他共に認めるでぶすですから。
でもさー、実際居るじゃん!て(笑)。
主人公も酷いことをサラリと云うけれど、マァそうじゃん!て(笑)。
和田さんはいっぱい傷付くだろうけど、助長するとかじゃなくて実際いるからな〜と思うと、「モラルどうこう」は少しズレた評価だな、に手前は着地しました。
心無い言葉で傷付けても、彼等は天国組だったのでそれもモヤる人はモヤると思う。
*
上記が些細なモヤりだとしたら、それを更に重くするのが「地獄楽しそう問題」です。
マァ地獄だから犯罪者が沢山いる訳です。
でもコメディ映画だから、そんな凄惨なメにはあっていないんです。
寧ろコメディ映画だし、楽しそうで善人にすら見えるんです。
これが引っ掛かる人はいると思う。
散々人を苦しめてきた人たちが地獄に落ちるのはいいとして、「楽しそうじゃねーか!」て云う。
「ちょっといい話にしてんじゃねーよ!」みたいな(笑)。
でもこれもよくよく考えたら「コメディ映画として不要だから一切描かれていないだけ」で、地獄の責め苦はちゃんと受けてるんです。
……一切描かれていないけれど。
楽しそうな事に関しても「それでも人間は前向きにしか生きられない」って台詞がありましたから、きっとそう云うことなのでしょう。
キラーKだって惡人には見えないけれど、鬼に成った理由が「転生時に凶惡犯になった」でしたし。
元々惡人では無いし、鬼としても寧ろいいヤツなのに「凶惡犯だった」こともある。
本人は記憶に無いのに。
それに対して閻魔さまが「人間は進化の過程で『忘れる』と云う卑怯な機能を備えた(要約)」と話す、あの異質なシーン。
ほぼほぼ省いているダークな部分の、核の断片だと感じました。
*
そもそも。
主人公のドジがバス事故の原因で、29人も死者を出しているのに一切の悔恨がありませんからねこの映画(笑)!!
好きな女の子のことしか考えてない(笑)。
そう云う不謹慎、いっぱいある(笑)!
(でもこれもさっきの「忘れる」と云う話にかかるのかもしれないですね)
主人公の成長譚としてのストーリーも描かれていないし、遺された人の悲しみとかも一切描かれていないし……だからこれはもう「モラル云々」を問うのはナンセンスなんだと思う。
クドカンはきっと「地獄とロックバンドでコメディ!楽しそう!!」とか、そこだけを描きたかったんだと思うの。
*
とは云えそんなテイストですから、潔癖な方には絶対にオススメしません。
本当、「ブラックコメディ」と云うか「倫理観〜生きてる〜?返事して〜?」な感じが時々あります。
「地獄でバンドやるコメディ」って割り切れる人にしか向いてない。(割り切れないのが惡いって訳では勿論無くて)
でもバンドが好きなら頭の7分だけは観てほしい!!!格好いいよ(^○^)
*
パラパラ観たレビューだと「意味は無いけど楽しい」って意見も多かったのです。
参考までに!
*
観た作品に対してアレコレ書くのは自由だと思うのです。
手前は「果たして評する程に自身は成熟しているか」と考えた時「手前が至らないから理解出來無いのかもしれない」に大体行き着いてしまうので、余り批評は出來ません。
しない、と云うか出來無いんですね。
でもそんな息苦しいことを考えずに、素直に思ったことを書くのも全然正しいと思っています。
それが「自分の言葉」ならば、健全だとも思っています。
願わくばそれが「相手が生身で眼前にいても云える言葉」であってほしいとは思うけれど。
でも同時に「作品は創り手かクライアントのモノ」だとも思っています。
「創りたいから創る」が基本で、職業だったとしても多分それは変わらない。
それで潰れたとしても、「受けがいいように創る」を選んだとしても、多分変わらない。
だから合わなければ去ればいいんです。
別に作品は手前の為に創られた訳では無いし。
それは当然で惡でも無いし。
そもそも「何も得られない」のは、受け取り手にも問題があると思ってるし。
結果として「割に合わない成果」ならば、今後近づかなければいいし。
「意味が無いもの」は愛でたいし、何が好きで何が合わないかを考える時間は尊いし。
先程録画していた「美食探偵」を観たら、食レビューに纏わる事件で少し考え込んでしまいました(笑)。
己の価値観や感性の精度を人生でどれだけ磨けるんでしょうね。
世間からの評判イマイチなモノが好きな事が多い手前は、受け取ったら極力精査をしてきちんと納得した形で「でもアタイは好きなの!とても好きなのー!!」と云いたい(笑)。
逆も然り。
少なくとも手前はこの映画を観て、音楽が格好いいから楽しかったです。
音楽やってる長瀬智也さんはイキイキしていますしね(笑)。
引っ掛かりも有ったし「ストーリー無いわー!」とも思ったけれど(笑)。
でもストーリーなんか無くても楽しい時は楽しいから、それで充分。
……あ、でも「地獄楽しそう」なのはいいとして、「天国が詰まらなそう」なのは如何かと思う!
何度考えてもそこは如何かと思う!(頑な)
世界は粥で出來てはいない
君たちは怠けてぐだぐだするな
固いものがあったら噛まねばならぬ
喉に刺さるか消化するか
二つに一つだ
高校時代に眼にしたこのフレーズが、諳じられる程に好きで、今でもこうやって思い出します。
誰の言葉かは忘れたけれど(^○^)
(ゲーテかな?違うかな??)
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同じ理由で広瀬すずちゃんのデスメタル映画も気になってます(*´▽`*)
けんこーさんはご覧になりましたか?
>結果として「割に合わない成果」ならば、今後近づかなければいいし。
そうなんですよねーー机叩き隊ばんばん!
あまり良い評判じゃないけど私は好きだなと思うもの沢山あります。逆も。
それでいいと思ってます。
そういえば映画を選ぶとき、けんこーさんはどのように決めますか?
気軽に「今日はコレ見よう!」でしょうか?それとも悩みに悩んで最高の1本を決めますか?
私は前者です。合わなかったらささっと次に行きます。世の中には映画が山ほどあるから!ヽ(・∀・)ノ
もしかしたらけんこーさんも同じじゃないかなぁと勝手に思っています(笑)
前者は「悩んでても実際見てみないとわからないな」とアクティブな傾向にあるので、合わなかったら「そんなときもあるよね」精神で気持ちの負担は軽めだそうです。
後者は完璧主義な方に多い傾向だそうで、失敗したくない(駄作を見る=時間の無駄)という思いから1本の選び方に慎重になるそうです。悩んで選び抜いたものが(本人にとって)駄作だった場合、精神的負担が大きくなりやすいそう。
私は1本を見るのに悩んだことがなかったので、悩む人もいるのか!とメカラウロコでした。新情報(゚∀゚)