ログイン
月猫の小話
ほのぼのだったり、せつなかったりな恋模様
スポンサーサイト
この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。
2024-4-20 08:54
焦がれる
知っていて、君は尊い。
【焦がれる】
俺にないものをたくさん持った君に、
触れれば汚してしまう気がして、
怖くて近寄ることもできないのに。
どうしても惹かれて、
触れたくてしかたない衝動にかられ、
無意識に俺は手を伸ばしていた。
そんな俺に構わず近づいて、
その手をいとも簡単に取る君に、
はっと我に返って手を引こうとするも、
君はその手を放してくれない。
放すことを、
許してくれないのだ。
その手は、とても、温かかった。
2017-7-19 20:38
距離
急に、そんな目で見つめないで。
【距離】
久しぶりに会った彼は、
懐かしさこそ溢れたものの、
昔に覚えた恋心は、
違う人に向けられたことで、
沸き上がってくることはなかった。
そんな事実に安心する。
おかげで彼と過ごすのはとても、
居心地が良かった。
だから、油断した。
少し、近くに置かれた手に。
その手が気になって、
思わず彼を見て、
心臓が跳ねた。
そんな自分をごまかしたくて、
思わず口を開く。
あ――……!
そのとき、
ほんの少し、
彼が手に触れた。
彼が、どんなつもりで触れたのかはわからない。
彼が触れたのは本当にほんの少しで、
手を引いたあとは、何もなかったように話を続けた。
何もなかった。
何もなかった。
そう思い込んで、私も話を続ける。
でも、離れない。
あの真っ直ぐな目も、
あの一瞬触れた手のぬくもりも。
なんで、あんなこと。
動揺した。
それだけ、それだけだった。
思い込んだ。
2017-7-9 19:37
願い
今がとっても幸せ。
だから。
【願い】
何もかも忘れたくない。
それくらい、幸せ。
私のせいで、
もしかしたら誰かが苦しんでるかもしれない。
もしかしたら誰かが悲しんでるのかも、しれない。
そうも思うから、
これ以上はいらない。
もう、
この平穏が続くだけで幸せだから、
だから、
どうか壊れないで。
2017-7-7 15:31
最初で
いつもと、様子が違った。
【最初で】
いつも私から切り出す話題を、
貴方から出されて、
私がその話にわざと触れなかったのに。
もう、「普通」は難しくても、
「これ以上」踏み込んでくるとは、
思っていなかった。
だから、
自ら踏み込んだ貴方にはじめ混乱したし、
貴方は踏み込める人じゃないと、
思っていたから、
もう、
会えなくなるんじゃないかと、
思ってしまう、
いやだよ、
貴方が背負うものは何もないから、
どうか、まだ、
最後だと、思いたくない。
2017-7-7 15:19
prev next
カレンダー
<<
2017年07月
>>
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
最近の記事一覧
独りにしないで
焦がれる
距離
願い
最初で
どうか、どうか、幸せに
アーカイブ
2017年8月(1)
2017年7月(4)
2015年5月(1)
2015年1月(1)
2011年8月(1)
2011年7月(1)
2011年4月(2)
2010年12月(3)
2010年11月(6)
2010年10月(5)
カテゴリー
小話(24)
自己紹介(1)
プロフィール
性 別
女性
年 齢
37
地 域
三重県
血液型
B型
もっと見る
あしあと一覧
Link
月を見上げる猫
小説サイトです!ぜひ来てください^^
月猫の飼い主
日常ブログです。よかったらこちらも♪
green ivy
ネイルサロンをしている私の友達のサイトです☆
虚綴り
素敵な素材をお借りしました
BEE
同じく、素敵なお借りしました