2022/10/08 23:30
文庫版『船玉さま 怪談を書く怪談』

話題:最近読んだ本

こちらは加門七海先生の単行本『怪談を書く怪談』を加筆修正した上、書き下ろしの「魄」を収録した文庫版です。

……単行本の方を読んだ事があったかどうかの記憶が定かではないので購入したのですが……こちらも購入から読むまでに随分と時間が掛かってしまいました……。(>_<)

それはさておき、読んでみて「とある三味線弾きのこと」という話に登場する三味線弾きと三味線については、他の作品でチラリと出てきたような気がするのですが……詳細な話をきちんと読むのは初めてのような気がします……多分……。(＾◇＾;)

加門先生は自らも「怪異」と遭遇されるという体験が日常的な為か、御友人や知人が体験したという非日常な出来事であっても、まるで世間話のような雰囲気がありますね。

文庫版の表題でもある「船玉さま」も、加門先生の御友人がママ友から紹介された怪しい霊能者に押しつけられた式神のようなモノでしたが、解決の糸口となったのは御友人の親戚の元漁師の知識だった、とか……。

中には禍々しい「怪異」も存在しますが、「触らぬ神には祟りなし」といった感じで上手く折り合いをつけていらっしゃるのが素晴らしいです。( ´∀`)



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