桜庭一樹さんの小説をちゃんと読んだのはこれが初めて。
装丁が気になって、どんな話か分からないまま、読み始めました。
ブルースカイと「少女」を巡るお話。

読者を話に引き込んでく力のある文章だなーと思います。
ちょこちょこと伏線があってちゃんと回収されてはいるのだけど、ぐいぐい引き込まれた分、終わり方がちょっと物足りなかったような…?
でも久々に読み応えのある小説でした。
過去と未来と現在にそれぞれ生きる登場人物たちが、それぞれきちんと一人の人間として「立って」いて、人間味がありました。
「少女」という概念や、大人と子供の境界について作者の考えが表れていて、それも興味深いです。