話題:行くあてのない気持ち
中学生の時
ほのかな想いを抱いた 同級生がいた
帰り道 立ち話、また送り合う‥
『永久運動みたい』
繰り返し、繰り返し
《ずっと続く》
漠然と、そう思った
数年後。
彼の死を聞いた
嘘? 悪質な嘘なら今すぐ否定‥
肌で感じる空気
それが事実である事を思い知らされる
涙は 自宅に戻り
シャワーを浴びた頃に、漸くパタパタ零れ落ちた
あの人との会話
帰り道
互いに夢中になった本の貸し借り。
あぁ もう出来ないんだ‥
人が死ぬって
こんなに 呆気ない
もう数十年経っているんだよ。それでも涙は枯れないんだね
純粋だったからこそ
笑顔だけが胸に残る