紅茶一杯。



言葉遊び37。バトン
2020年6月8日 15:56


異世界転生で悪役令嬢とヒロインの百合が欲しくて書き始めて、4でスランプに落ちてずーーーーーーーーーっと放置してたんですが、不意に勿体ない発動して、でも続きはもう書けそうにないので5からは全然別の単品で埋めました。お蔵入りの蔵出しです。


言葉遊び37。


下記の文章に言葉を足してみてください。暇潰しにどうぞ。


1、厳しいルールに従順な
→貴女をお慕いしておりました、前世で画面の外から。
見事に悪役令嬢を勤め上げ、処刑された貴女に、気付けばヒロインよりも惹かれていました。
婚約者を取られたらそりゃ反感も抵抗もします。当たり前です。意地悪も貴女の場合は可愛らしいものでした。私の世界での『いじめ』より全然マシでした。

血を出すこともなく、金を巻き上げることもなく、トイレに顔を浸けることもなく、性的な辱しめをすることもなく。
私が受けて来たものより全然優しい世界でした。むしろ慰めに現れるイケメンが何人もいるヒロインに嫉妬で煮えたぎりました。
そうです、私はヒロインに感情移入出来ませんでした。イケメンに囲まれて笑ってるヒロインが好きになれませんでした。すぐに助けが入るヒロインが好きになれませんでした。私にはそんな人は現れなかったのに。たまに何故か肩に小動物を乗せている所も好きになれませんでした。
貴女が断罪されるシーンは何度見ても駆け寄って庇いたくなります。貴女は悪くない。好きな人を取られまいと必死に抵抗しただけです。取り巻きも使わず自分でダイナミックアタックを繰り返した腹黒さの無い貴女が好きです。他のゲームよりも少々ドジッ子な貴女はよくファンからポンコツ悪女と呼ばれていましたが、私にとってはどのキャラよりも美しく輝かしい人でした。


「そんなアイリーン様の世界に来ーたーーどーーーー!!!」
第二の人生まさかのゲームキャラかよッ!!!!





2、君に赤いマフラーを
→ゲームの世界に生まれたはいいけど、ある程度育って解った。私ヒロインだわ。この顔ヒロインじゃん。神様なにしてくれてんのマジで。
「アイリーン様の取り巻きになりたかった…」
敵じゃん。駄目じゃん。
めちゃくちゃ落ち込んでめちゃくちゃ泣いて、落ちるまでメンタル落ちてからの浮上で、私は意思を固めた。ヒロインやめる。
やらない。断罪なんてするものかよッ!むしろアイリーン様の取り巻きになる、絶対に!
「も、もしくは、お…お友達…とか……」
照れ臭くてキャーキャー悶えて転がってたら青ざめた母親に悪魔払いに教会に連れていかれた。
でも教会で小さい頃のアイリーン様に会えた!しかも鼻水垂らしてる私に苦笑しながら赤いマフラーを下さった!!一生付いていきますアイリーン様ぁ!!





3、治りかけの傷に
→高校入学からゲームはスタートする。なので今まで私はここでのイベントや話を思いだし、対策に費やしていた。
今日から本番!今日から本番!気を引きしめて!!と両頬を叩いたら、それを偶然見たアイリーン様とその婚約者が笑い声を上げた。
「ああ、アイリーン様かわいい…」
「えっ?」
小声で呟いたつもりが聞こえてたらしい。笑って誤魔化したけど、隣の婚約者が早速私に興味を持った顔しててゲンナリした。こいつとだけは絶対にフラグを立ててはいけない。アイリーン様を泣かすだなんて絶対にお断りだ。私の戦いは始まった。

…ゲームの見えない力つよい。なんか半分無視される、私の抵抗が。一部のイケメンなんか勝手に好感度上げてる。なんでだよ。なんで反復横飛び頑張ったら好感度上がるんだよ。授業ちゃんと受けただけだぞ。ヒロインに甘すぎるだろ世界設定。
無事に取り巻きに入れたから、アイリーン様に褒められたくて頑張ったのに!イケメンに「おもしれー奴」って言われるために頑張ったんじゃない!てか失礼だろ!?こっちは真面目に必死にやってんだぞ!?おもしれーってなんだよ!なんにも面白くねーよ!!頑張ってんだよ!!せめて面白い事したら言われてーよ!

って内心憤慨して歩いてたら転んで膝から出血した。そこちょうど以前転んで出来た傷口のとこで治りかけだったのに。再び負傷とか酷い。このまま治る前に新しく負傷してたら膝ぐちゃぐちゃになってしまう。





4、見渡す限り、青い、青い
→空を眺める。お金持ちの通う学校は色々な施設があって、ここは部屋全体がシアターで3D映像も観れる。 選択肢は真逆にしてるのにどいつもこいつも「おもしれー」「おもしれー」って。どんだけ刺激足りてないんだよ貴族。





5、八つ当たりだと分かっているのに
→君はニコニコ笑って受け止める。両想いだと思ってんだろ、大正解だよ。
だけど君に優しくしきれない。だって君が望むのは、『男の僕』だからだ。
見た目は正常なカップル、でも中身は歪んでるんだ。主にぼくのせいで。
「もう諦めなよ」
君に言いながら自分にナイフが突き刺さる。
諦めなよ、諦めなよ、男として愛されれば良いじゃないか。
君は女の子で、ぼくの見た目は男なんだ。
「女の子として君に愛されたいだなんて、」

『ワガママ』なんだよね?

皆が両想いなのに勿体ないって言う。
君は大好きだ、君をかわいいと思う。
『女』として、君が大好きなんだ。
ぼくが『僕』になれば、解決するんだって皆が言う。
それが一番幸せなんだって。
『あの子のことが好きじゃないの!?あの子のために変われないの!?』
君の親友はいい人だけど、ぼくはどうしても好きにはなれなかった。
僕が嫌で、せめてもの抵抗の『ぼく』も取り上げられた。
「君に優しくしきれない僕を捨ててくれよ」
君に懇願した最後の言葉は、君の苦笑に潰された。





6、指が触れた、ただそれだけ
→驚くほど何も感じなかった。
ドキドキも、なにも。ただ、当たっちゃった。だけで。
対して君はというと、真っ赤になって爆発秒読み段階だった。





7、君の知識は多岐にわたる
→バカな俺にはとてもありがたい存在だから。
「無人島に持ってくもの?そりゃお前だろ。お前さえ居れば楽勝じゃん。」
と答えた訳だが、なぜそんな顔をするんだろうか。
暑いのか?お茶飲むか?





8、羽ばたき遅れた一羽の鳥
→両手で掴んで捕まえた。
そのせいで折れた羽は痛々しいが、これから食べるご飯にそんな同情は無用だろう。
「いただきます」
口を開けると生意気に抗ってきた。
「私を食べるとあなたは不幸になります!」
どういう事かと興味を持てば、こいつ俺が運命の相手だとぬかした。
「馬鹿か」
再び口を開け、問答無用で上半身を咥えれば今度は舌を啄まれた。思わず吐き出すと、びちょびちょで奴はゼイゼイ息を吐きながら
「あなたを『食う』のは私だ!そこは譲れないッ!!」
と必死の形相で訴えてきた。鳥(餌)がなに言ってやがる。





9、執事がすべてを取り仕切る

「さぁ坊っちゃん今です!挿入してください!」
「うるさい!お前ちょっとあっち行ってろ!!てか部屋から出てけ!!」
執事が有能過ぎるせいで俺の性事情にまで口出してくる。
おかげで今抱いてる女はずっと肩震わせて笑ってやがる。萎えるわこんなの。





次に回す人→フリー


ありがとうございました。


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終わらせたくて書いたけど結構スッキリした。


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