28歳素人童貞、恋人ができる。
2022/01/25 23:14
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はじめまして、じゅんぢ(28)と申します。

こちらでお馴染みのさくまさくさ(30)さんとお付き合いしている者です。



タイトルと書き出しに驚かれた方も多いかと思いますが、安心していただきたいです。

この記事を書いている人は、、、




(くさちゃんです!
 今日はちょっと趣向を変えて、
 代理人を立てています!
 じゅんぢを名乗っているけど、
 2割はじゅんぢの発言をもとにしていて、
 残りの8割はわたしの妄想です!
 うける!つまりほぼ妄想!
 じゅんぢごめんね!
 勝手にきみの気持ちを代弁しておくよぉーーーーーーーー!)



この通りです。私は実在していますが、記事を書いているのは他ならぬくささんです。

どうか茶番にお付き合いください。

















私の趣味はアニメ鑑賞と週4日のフットサル、月1回のキャバクラ通いです。
お恥ずかしい話ですが、男子校出身なのもあって、女性とお付き合いらしいお付き合いをしたこともなく、この歳まできてしまいました。
ただ、若気の至りと言いますか、20代前半の時に、その道のプロの女性との経験はあります。所謂“素人童貞”というやつです。
昔は風俗店やキャバクラ等によく出入りをしていましたが、最近ではフットサルの楽しさに目覚め、近頃はフットサル三昧です。

くささんとは、そのフットサルで知り合いました。

初めて会った時の印象は「元気な女性だな」です。
自分より少し年下かな?と思っていました。
若いのに物怖じせず、しっかりしていて、それでいて誰にでも気さくに声をかけ、場を和ます愛らしい女性だと感じていました。

初対面でいきなりあだ名を付けられたことにも驚きましたが、自分より年上だったことにも驚きました。
でも、やはり、全てを見透かしているかのような物言いとチームメイトへの細やかな気配りは、経験を重ねた大人の女性であると言わざるを得ないかもしれません。
私のあだ名は「高田純次と苗字が同じ」という理由で名付けられました。それ故、「じゅんぢ」というあだ名は私の本名にはひとつもかすっていません。こういう奔放なところも彼女の魅力の一つかと思います。

彼女と特別な関係になりたいと意識し出したのは、年末だったでしょうか。
“一緒にボールを蹴る仲間”から、“二人で出かける間柄”になった時、今まで感じたことない焦燥感と独占欲が沸いてきました。

「早くこの人と特別な関係になりたい」



ただ、先述の通り、経験の少ない私です。全くと言っていいほど空回りばかりで、なけなしの勇気を振り絞って言った告白は、

『へ?ごめん聞いてなかった!なんだって?』

と言われてしまいました。
「なんでもないです。また一緒に出かけましょうね」
そう誤魔化すしかなかったです。
度胸も勇気も自信もない自分に少し落胆しました。



そんな自分にも、急にチャンスはやってくるもので、明らかに「今しかない!」というタイミングがやってきました。

『いいよ』

そう悪戯っぽく笑う彼女の顔を見て、「これは仕掛けられたな…」と直感的に感じました。実際に後日、彼女から『脈あるなあって思ってたでしょ?(告われるの)待ってたんだよ?』と、教えてもらいました。
彼女には敵わない…、そう感じずにはいられませんでした。



“二人で出かける間柄”から“恋人”になったくささんは、相変わらず自由奔放で天真爛漫ですが、愛情表現が豊かになった気がします。
彼女が屈託のない笑顔で『かわいいよ!』『好きだよ?』と声をかけてくれる度に、幸せを感じます。まあ、私のことを“かわいい”と表現するのには、正直理解を示せませんが。くささんの思考や言動に驚かされることは多いですが、私を「かわいい」と言うことが一番理解できません。
何だか悔しいので、「くささんの方が可愛いです」って言い返すのですが、

『え!ほんと!?うれしぃーーーー!』

といった具合に、全く響いていない様子です。
照れてもいなければ恥じらってもいないし、間に受けている様子もないです。
なかなか手強い人です。
私のことを異性として意識してくれているのでしょうか?

そんな一抹の不安もよぎりましたが、すぐに杞憂だったと思い知らされる出来事が起こりました。






何故こんな状況になったのか、今では思い出せませんが、いつになく真剣な眼差しで私を見つめる彼女が、いつになく言葉を選ぶようにゆっくりと口を動かします。



『わたしは、きみのこと…』



ごくりと喉が鳴って、彼女が緊張している様子が伝わりました。
思わずこちらも鼓動が速くなります。
どうしたんだろう、何を言い出すんだろう。
私は彼女の次の言葉を待ちました。



『性的な目でしか見てないよ……?』



す、凄いこと言ったーーーーーーーーーー!
え?は?なに?何だって?????
うるうると潤ませた瞳で上目遣いして、ふるふると震える手で私の腕を掴んだかと思えば、口にした言葉エッッッッッッグ!!??!
いや、待て、女性に恥をかかせてはいけない!
何か、何か言葉を返すんだ!



「じ、自分も負けてない……です」
『えっ、ほんと?』



この返事で合ってるのかーーーーーー!?
ど変態だと思われたのでは????
あ、いや、違うな、これ正解だな。くささんめちゃくちゃ嬉しそうな顔してる。分かりやす……



『よかった!
 わたし、元カレ@には“くさちゃんには若い子がいいと思う(性的な意味で)”って言われて、
 元カレAには“きみの相手をするので手一杯です(性的な意味で)”って言われててさー、、
 ちょっと心配してたんだよね!』



ケラケラっと笑顔で言い放ったんですけど、この人とんでもないこと言ってません?????
もしかしてあれなの?無尽蔵なの?絶倫なの?ビッチなの?なんなの?
負けてないと思ってたけど、やっぱり負けてるかもしれない。
彼女の期待に応えられないかもしれない。
こっちは素人童貞。
おまけに何年も女性とセックスしていない。
完全に、気圧されている。
じりじりと距離を詰められて、少し怖い。
どうしよう、早まったかもしれない。



ぎゅっ



『まあ、まずは焦らずに。ハグからだよね!』



私の首に腕を回して、抱きついてきたくささん。
ふんわりといい匂いがして、柔らかい胸が当たっている。
ハグなら、自分でもできそうだ。
そっと彼女の背中に腕を回すと、耳元で『ふふふ』と笑い声がした。
相手の体温を感じて、なんだか少しほっとした。
何度か抱き直してリラックスしてきた所で、気になることを口にしてしまう。



「くささん、胸大きいですよね」
『え?』



バッと離れて私の顔を見るくささんの表情は、今まで見たことのない少し焦った様子が伺えた。
あれ?もしかして……照れt



『じゅんぢ、、すけべだね』



口を尖らせて少し拗ねた表情をした後、ペロッと舌なめずりしたくささんの顔は、悪戯っ子のそれになっていて、私は為す術なく抱かれてしまいました。























どう考えても、くささんのほうがすけべです。



















なんなら、どすけべです。

























(追記にて、中の人)
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