電話




国際領事館より電話が入り
母さんが電話に出たはず…


なのに…


何故か…
ボクに電話を…・・・



凄いな…
4年振りだって…


ブーニャン…


声だけで本人て
判る安堵感…
変わってない喋り口調…


離れてる分…
近いのか…・・・


耳に届く声は
傍に居る様に感じる…


電話越しから
声が聞こえる
甥に妹が出来たんだって
信じられない
姪が知らない間に
生まれてた…


4年の出来事を
端折って伝えた…


姉貴亡くなったの
知らなかったもんね…


驚いたよな…
実感無いよな…


御免…
全部聞かせてやりたいけど
心折れそうだ


やっと自分丸めて先を
考えてたのに…
自分の娘じゃ無いの?
過去は何をしたって
変わらんわ
そんなんもう許せよ…
何なんだよ…
なんで…
子供に子供を任せる?
ふざけんな…
親らしい事して見ろよ…
受け止めろよ…



もう…


嫌だよ…


まいるわ…・・・