喪服





海外赴任で突然の訃報が
届いてしまった。

無い話では無いが
知ってる人からすれば
突然の出来事にあたる。

今はわりと暇な空気が
漂っているから
なんか爆弾を突如投げ込まれたような
話題になっている。

突然の病死。
よくある事だけど
仕事に支障が出るのだろう。

大変な事になりそう。








そんな中で

出来ちゃいました。

と、もう一つの話題も出てきた。

妊娠5週目だそうだ。

人が死んだ話題から
人が産まれそうな話題で
淡々と課長と話をしている。

たぶん私だけ違う望みを
思っているんだろうね。

あぁー
いつかは死ぬんだ。

だから言えてしまったら
どんなに楽なんだろう。

ただ言った先を
望んでは無いし
知って欲しい気がする。








でも、自分の価値がわからない。

なんか問題があると
責められる。

責任はあるのだろうけど
なんか責められて慣れてないからかな?
逆上しちゃうね。

苛々する事ばかり

もう若く無いから大人にならなきゃ

って思うけど

なんかシンドイわ。

根っ子は子供のままで
無知な部分は否めない。

何を欲すれば
何になれるのだろう?

現にはもう既に
半分は壊れているのだろうって思う。

狂ってるって思う。







喪服を出すと続くって聞いた。
呼ばれてしまうんだろうか?

初めて着たのは
姉貴が亡くなった時だった。

二十歳まで縁が無かった黒服。

次は爺ちゃんの時で2回目。

次は?

知り合いが増える程に
着るんだろうね。

それだけ歳を重ねてしまったのだよ。

じゃー私はいつまで
活きるのだろうね。

わからない先を思うよ。
生活出来てる今に感謝しなきゃ
いけないんだろうね。

失敗しても
命は取られない。

怒られても
嫌われても

生きてられるんだ。

死なないから
恥をかいても
生きてて良いんだよね。

てかたぶん誰かに
生かされて居るんだと
思うけど…

憎い。

昔の気持ちなんて
これっぽっちもない。

壊れたんだ。
稼ぐ事を知った時から