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※新八と神楽は幼馴染設定です
本編に活かされてないけど一応3Zイメージ
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ねえ、
そう声をかけようと彼の肩まで伸ばした手を引っ込めた。
まだ幼かった頃は、目線がおんなじで。
話していれば昔と何も変わらないから、彼の成長に気がつかなかった。
久しぶりに手を伸ばした肩は広くて
ばいばい、と振った手も大きかった。
最近、話す時に私が少し目線を上げていること位は解っていた。
当たり前の事、なのだけど。
改めて考えると、私たちは大人に近づいてるんだ、って。
目線が揃っていた頃と同じガキの侭では居られないんだ、って。
そう思うと寂しかった。
彼が私を置いて行く訳は無いけれど、それでも。
昔と変わらぬ侭の気持ちでいたから。
そして、それはこれからも変わらない筈だから。
背伸びをしてみると
(目線が揃うの、昔のように)