新本格魔法少女りすか2



話題:西尾維新


敵の敵は天敵!
魔法少女は目で殺す!
出征!
の三話収録。

赤き魔女・水倉りすかと、『魔法使い』使い・供犠創貴の目的は、『ニャルラトテップ』の称号を持つ水倉神檎を探す事。
今回の敵・繋場いたちは、りすかの天敵とも言える魔法使いで――。

以下ネタバレ↓












りすかシリーズ第二弾。
一弾を飛ばしたのは、見つからなかったわけでは決してなく、気紛れだ(←訊いてない)。

戯言シリーズの後に『ファウスト』つー雑誌で発表されてたのが一冊になった作品で、りすかは時間干渉系の魔法使いです。
未来を省略できるのですが、簡単に言うと、今A地点にいるとして、B地点に行くのに二時間かかるとします。その二時間を『省略』してB地点に行ける、つー魔法です。
しかしB地点を知らないと使えません。
それってどうなのか……。

りすかがもう一つ使える魔法が、死にかけると十七年時間を省略して、二十七歳に一分間だけなれるというもので、二十七歳のりすかは無敵に近い状態ですが、性格が偉そうでねえ。
十歳のりすかはどちらかというと内向的なのに、どこをどう間違えたら性格が180度変わるのか。
……創貴に影響された!?
創貴偉そうだもんねー。そっかそっか。
じゃあ仕方ないよね(笑)


りすかの天敵としてツナギが出てきますが、彼女は体中に口を増やして何でも(人間でも魔力でも)食ってしまいます。
つか魔法というよりは妖怪だと思われ←

今回の話は、りすかというよりはツナギがメインみたいな感じでしたね。
敵として登場
→共通の敵を倒すため(創貴と)共同戦線
→りすかを無理やり納得させて水倉神檎の手掛かりを探しにプチ旅行(間違い)に出発
と、三話全部にツナギが出てきます。
むしろりすかはオマケみたいな扱いでした。


このシリーズを読んで時々思うのは、魔法使いというよりはむしろスタ○ド使いなんじゃねえのか?
まあアクション・ファンタジーみたいな内容だし、杖振る魔法は出尽くしてる感があるし、変わってていいとは思うけど……。


3巻が出た後一向に続きが出る気配がないですが(化物語と零崎に邪魔されたとも言える←酷すぎる)、神檎と会えるのか、彼の野望は阻止できるのか、楽しみな一冊です。



101031
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