◎ FIAは、危険な状況に追い込むようなドライビングに対して厳しい態度で臨むことを決めました

競技規則第20条2項において、ポジションを守るために繰り返し他のドライバーの走行を妨げるような運転を認めないと規定。

さらに、20条3項ではショートカットについても明確化。。
コース縁の白線はコースの一部だが縁石はコースではないとされた。
また、マシンの4輪全てがコースから外れた場合、コースには戻れるが、安全かつアドバンテージを得ない場合に限る。もしこれが守られずにコースへ復帰した場合は、何らかのペナルティが科される可能性があるとのこと。

また20条4項においては、周回遅れのマシンは即座に速いマシンにコースを譲らなければならず、青旗が振られてもなおそれを無視したドライバーはスチュワードに報告されるとガイドラインが定められました。



◎ スチュワードによる罰則に関する規定は
a) ドライブスルーペナルティ
b) 10秒間のタイムペナルティ
c) タイムペナルティ
d) 該当ドライバーの次戦におけるグリッド降格ペナルティ
e) 叱責
f) リザルトからの排除
g) 該当ドライバーの次戦出場停止
と、c)、e)、f)、g)が新たに定められました。



◎ メカニックの夜間作業禁止

マシンの作業に係わる全てのスタッフに対し、プラクティス開始が午前10時の場合は0時から午前6時まで、11時開始の場合は午前1時から7時まで作業が禁止されます。またナイトレースなどの場合は、フリー走行1回目、同3回目の走行開始時間の10時間前から6時間は作業禁止となります。
ただし例外として4人だけ作業を認めるともあります。

どうやら、今年の開幕戦で新興チームが連日24時間フル操業していたことが、ルール改定のきっかけとなったようです。



◎ 107%ルールの復活

予選の107%ルールが復活しました。
Q1において、予選最速タイムの107%を上回ったドライバーは決勝のグリッドに並ぶことは出来なくなります。
しかし、フリー走行で相当のタイムを記録している場合など例外的な状況においては、スチュワードが決勝グリッドに並ぶことを許可することができます。そしてそのようなマシンが複数台あった場合、グリッド順はスチュワードが決定し、その決定に対してチームは上訴することは出来ません。



◎ レース中に2種類のドライタイヤを使用しなかった場合のペナルティについて

レースが中断され、再スタートできない場合、レース中に2種類のドライタイヤを使用できなかったドライバーには、30秒加算されます。しかし、2種類のドライタイヤを使用せずにレースを完走した場合、そのドライバーはレースリザルトから排除されてしまいます。