スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

F1競技、技術規則変更

来季からF1でいくつかの規則が変更になります。



■ 2011年から変更する規則


◎ チームオーダーを禁止する条項(第39条1項)の削除

2003年から規定されていた『チームオーダー禁止条項』がついに撤廃されることになりました。
「チームスポーツとしてタイトルを争っている以上、チームオーダー撲滅は不可能」と、チーム首脳の一部からの声もあり、しかも現実にほぼ空文化していたこの規制条項をFIAは撤廃することに決めたようです。
ただしFIAは『F1の信用を失墜させる行動を起こした場合、国際競技規則(※)第151条c項や他の関連する条項に基づいて処分を受ける』との警告もしています。
しかし、何が151条c項に抵触するかについての明確な指示がないので、再び「チームオーダー論争」が起こるのでは?との懸念もあるようです。


(※)国際モータースポーツ競技規則

【第11章 罰則】

第151条 規則違反

他の条項において既に規定されている反則事項のほかに、次の行為もまた本国際競技規則の違反とみなされる

(c) 競技の公正またはモータースポーツの利益を阻害する性質を有する詐欺行為または不正行為


◎ レース審査委員会(スチュワード)が申請できるペナルティ・リストを修正する


◎ ドラビングやドライバーの品行の見直し


◎ ピットにおける走行レーン幅の制限


◎ レース・ディレクターが安全性を理由にピットレーンを閉鎖することを認める規則の導入


◎ 2011年のインターミディエイト・タイヤの再導入


◎ レース中に2種類のドライ・タイヤを使わなかったドライバーに適用されるペナルティ


◎ ギアボックスの4戦連続使用義務を5戦連続に変更


◎ セーフティーカー追い越しのタイミングの明確化


◎ 可変リア・ウイングに関する合意済み規約原理の微調整

来季からは、ドライバーが走行中にリア・ウイングのフラップ角度を変えられるようになりました。これにより、レース中の追い抜きの増加が期待できそうです。


◎ 基準面をより明確に規定し、車体湾曲テストの強化

フロント部分のボディ形状に対する湾曲テストを強化することになりました。


◎ ドライバーの脚を保護するための貫入防止パネルを容認



■ 2012年から変更する規則


◎ チームの交信を放送可能にする

チームオーダーを容認する代わりに、チームの無線交信をテレビ放送で流して、透明性を確保しようということのようです。


◎ バイオマス燃料を(使用燃料に)含める

◎ サスペンションを支えるタイヤ側の器具に対する制限



■ 2013年から変更する規則


◎ 2013年から4気筒1.6リッター・ターボの新エンジンの導入を認める

FIAは「持続可能な環境への配慮、そして自動車産業界の需要への対応を考慮し、新エンジンの導入を認めた」と声明を発表したようです。
エンジンの最高回転数も、現行の1万8000から1万2000に下げられるようです。
さらに、1年間に使用できるエンジン数も現行の8基から、2013年は年間5基、2014年からは年間4基に削減されます。



何はともあれ、スピード感あふれてスリリングで、しかもできる限り安全なレースを望んでおります。
訴訟合戦とか、レース以外のゴタゴタは勘弁ですよ。
前の記事へ 次の記事へ