がっぺ怖ぇぇ話!画像もあるっぺ!


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戻れない肝試し


突然失礼します。




あまり怖い話じゃないと思うんだけど。


本気で兄貴の友達の色白美人なお姉ちゃんが、体験した話。


話は上手く書けないけど、気にしないで聞いてください。




結構近所で起きた事件で、新聞にも出た話。


隣町で三年前かな?


それくらいに起きた話なんだけど。


その町のある中学校で、受験生の男女五人が全員自殺で死んだんだ。


夏休み前に学校の友達六人で合宿をして、其処で起きた悲劇だった。




その中の六人目に、そのお姉ちゃんがいた。


お姉ちゃんはその日、クラスの男の子三人と親友の女の子二人と一緒に、学校にお泊りで受験勉強に励んでいた。




深夜一時。




「そろそろ寝るかー。」


ってなった時、その中の一人が


「学校の裏で肝試ししない?」


とか言い始めた。


「えー…危ないよ。」


と言うお姉ちゃんを無視して、親友二人は大はしゃぎ。


「あなたはどうする?ここに居るの?」


そう言われて、部屋に一人で残ってるのも怖かったお姉ちゃんは、渋々その後をついて行ったらしい。




肝試しのルールは簡単だった。


『学校の裏庭にあらかじめ埋めておいた割り箸を取って、一周して戻ってくる。』


『それを次のチームに渡して、リレーのように1チーム二周する。』


そんな感じだったらしい。


なんせその学校は結構山の近くにあって、私も行った事があるけど。


昼間に行っても裏庭は軽い森のようになっていて、かなり薄暗くて気味悪い所だった。


だからお姉ちゃんはかなり嫌がっていた。


チームは三人ずつ。


Aチームは女、女、男で、お姉ちゃんの親友二人とお姉ちゃんの好きな人だった。


Bチームは男、お姉ちゃん、男と、そんな感じで別れた。


お姉ちゃんは


「どうせなら、好きな人と一緒に行きたかった。」


と思っていたが、男二人の方が心強いと黙っていたらしい。




いよいよ、肝試しがスタートした。




最初に、Aチームが出発。


両脇の女の子は真ん中の男の子にピッタリとくっついていて、お姉ちゃんは少し恨めしく思った。


そして十分ほど経過した。


痺れを切らした男友達は


「遅えな、あいつら。」

「もう出ちまうか。」


と言って、まだ割り箸も受け取っていないのに、お姉ちゃんを真ん中に挟んで、出発してしまった。


でも、お姉ちゃんはその不可解な出来事を不安に思っていた。


「本来なら、一周五分ほどで帰ってこれる距離なのに、何故あの子達は帰ってこないのだろう?」


そう考えたら、一刻も早く帰りたくて仕方がなかった。




そう思ってるうちに裏庭に着いて、男友達は地面に刺さっていた割り箸を引き抜いた。


その夜は動物の死体のような、沼のすえたような臭いがしたらしい。


「くっせえーっ!」


「ヤベえ、超怖え―んだけど!」


テンションが上がってる男の子達。


泣きたい思いを必死に堪えて、お姉ちゃんは男友達を引っ張って、さっさと一周を終わらせてしまった。


そして見事ゴール。


「マジ、ヤベーっ!怖かったあー!」


「お前、結構足速えーなぁ、ついてくの大変だったし!」


「うるさい、怖かったの!」


お姉ちゃん達はそんな会話をしながら、Aチームを待っていた。


でも、待っても待っても、Aチームは帰ってこなかった。


携帯の時計は三時を指していた。


何かがおかしい。


「まさか、何かあったのでは…。」


すると、男友達二人がお姉ちゃんに言った。


「俺達、様子見てくる。」

「あいつら探してくる。」

「もし俺達が二十分しても帰ってこなかったら、下町に降りて警察呼んで来い。」

「お前は今はここに居ろ、分かったな?」


お姉ちゃんは自分も連れて行って欲しかったが、さっきまでとは違う二人の真剣な顔に、泣きながら頷いた。




そして、男友達は裏庭へ。


お姉ちゃんは一人、その場で座って待っていた。


やはり、二人は帰ってこなかった。


携帯は圏外、夏なのに、寒い。


お姉ちゃんは、男友達に言われた通り町の交番に行こうとしたが


「ここで下手に動くのも危ない。」


と思って、ただひたすら夜が明けるのを待った。






そして、やっと朝日が上がって先生の一人が車で校門から入ってきた。


お姉ちゃんは先生を見つけるなり必死になって走り寄り、先生に泣きついた。


理由を聞いた先生はお姉ちゃんをなだめ、警察を呼んだ。


警察が来るまでは、先生の車の中で待っていた。




そして数分後。


二〜三台のパトカーが到着し、お姉ちゃんに事情を聞いた。


「とりあえず、裏庭までついて来て下さい。」

「お願いします。」


お姉ちゃんは警察に頼んで、裏庭について来てもらった。


其処で、お姉ちゃんは、見てしまった。




戻って来なかった五人は、それぞれ首を吊って死んでいた。




皆どこから持ってきたのか、ボロボロの細い縄で首を括っていた。


そして、全員。


校舎を背にして何かを睨みつけるように、じっと森の方を見ていたらしい。


その事件は、校庭に集まったパトカーや救急車を見た生徒達の間でも、大変な騒ぎになった。


臨時PTA集会までもが行われた。


お姉ちゃんはその事件以来、登校拒否になった。


受験も落ちて、定時制の学校にも通わなかった。


今も週二ぐらいで精神科に通って、カウンセリングを受けている。


兄貴の友達が言うには


「俺もパトカー見たから、この話は絶対嘘じゃねーよ。」

「姉貴もあの事件以来、すっかり引きこもりになっちゃってさ。」

「それで一人でいるのが嫌みたいで、ずっと俺とか母ちゃんと一緒に居ようとすんの。」

「お前もさ、姉貴ん所に行って話を聞いてみ。」

「俺から聞くより、めっちゃ怖えーからさっ!」


と言う事らしい。


この話は、兄貴の友達が恐怖投降か稲川さんかなんかに出したらしい。


他県でも知ってる人がいるそうだ。


これで私の話は終わりです。

怖くなかったら、ごめんなさい。




変に長い乱文、失礼しました。










category:
呪われし勇者達の死ぬ程怖い話

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