続きです♪
中途半端に終わりすぎたせいか…拍手ポチポチがハンパなくて嬉しかったです(笑)






――――――――――――――



1週間ぶりに歩くこの道。
懐かしいような、新鮮な感じに被っていた帽子を少し上げた。

辺りを見渡し正面に目をやると…そこには…―



馬『…………!』

雅『ばー…ちょん』



キャップを深く被ったマサがしゃがみ込んでいた。
俺は夢かと思い少し呆けてしまう。
そんな俺が可笑しかったのかマサはクスクス笑い…


雅『…久しぶりやね』


と呟いた。
その笑顔に俺は初めて口を開いた。


馬『マサ…』
雅『なん?』
馬『…ここ俺ん家だよ』
雅『そんなん分かっとるよ』
馬『何してるの?』
雅『…………』
馬『明日からライブでしょ』
雅『ばーちょんが…』
馬『俺?』
雅『ばーちょんが会いたいって言うたんよ』


真っ直ぐと見つめてくるその大きな目に、自分の驚いた顔がうつる。
それが少しだけ気恥ずかしくて何だか目を逸らしてしまった。


馬『…マジかよ』
雅『なん?来たらダメやった?』
馬『……違うよ』
雅『………………』
馬『まさか来てくれるとは思ってなかったんだ…だから、ビックリした』
雅『…そりゃ、あんなメール送られたら…』
馬『ごめん…マサ明日から大変なのに』
雅『ちゃう!ええの!』
馬『マサ?』
雅『嬉しかったけぇ。ばーちょんって全然甘えんから…こうして会いたいって言ってくれたん、スゴい嬉しかったんよ』


嬉しかった。
まさかばーちょんから会いたいって言ってくれるなんて。
それも素直に。
俺もホンマはずっと会いたかった。
寂しかった。
でもワガママは言えんし、一応は俺の方が年上なんやし…我慢せなって思ってた。

だから

ばーちょんから言うてくれて…
ホンマに嬉しかった。



雅『俺も…会いたかったんよ』
馬『うん』
雅『寂しかったけぇ。会えて良かった』
馬『俺も。マサがいなきゃダメなんだって分かったよ』
雅『ホンマ?』
馬『マサに嘘ついた事無いでしょ?』
雅『…うん。ありがとう』
馬『マサは?』
雅『何が?』
馬『俺がいなきゃダメ?』
雅『い…言わんでも分かるじゃろ!』
馬『マサの口から聞きたい』
雅『嫌じゃ…』
馬『お願い、マサ』
雅『ひ…卑怯じゃ』


目の前で微笑まれそんな事を囁くなんて…本当に卑怯だ。
分かってるくせに聞いてくる


年下やのに…なんでこんな大人びた顔するん。
そんな顔にドキリとする自分も情けない。

それが悔しくて


馬『マ…サ?』


マサはばーちょんの肩を掴みソッと触れるだけのキスをした。


雅『もう…いいじゃろ!』

馬『…うん。でもさ…』

雅『?』

馬『これの方が恥ずかしくないの?』


尤もな事を言われマサは『うるさいっ!』と叫びながらも、顔を赤く染めて…

笑ってくれた。



END



そんな幸せがライブ前日にあったから彼はこんなにもライブツアーでテンションが高いんだ、と無理矢理こじつけてみる(笑)


結局はマサが子供や〜