ずっと嫉妬していた人がいました

その人は、私の好きな子にとってとても大切な子で
恋愛対象ではないけど、その子が如何に特別で大切なのかをずっとずっと聞いてきました

二人が出逢ってから急速に仲良くなっていく様子を見ていて
「あの子よりも自分の方がずっと早く彼女に出逢っていたのに」
と、どろどろしたものがこの2年近く渦巻いていました

期間なんて関係ないんだけどね

彼女は私の気持ちを知っているので、最初の頃は「〇〇の話ばっかりしてごめん」と謝られたりもしましたが

好きな子の大切な人は否定したくないし、ましてや嫉妬しているだなんて口が裂けても言えなかった

だから「全然いいよ!」「嫉妬なんかしないよ(笑)」と強がっていました


そんな感じで、あまり関わりたくない相手でしたが
ひょんなことで、彼女とその子が出演する舞台を見に行きました

その舞台への印象が色々と悪かったのと、初めて目の前で二人の姿をまざまざと見てしまい、観終わった後の気分はあまり良くありませんでした

でも彼女がその子をわざわざ連れてきてくれて、私とその子を紹介し合ってくれたので無下にも出来ず
何とかご挨拶だけして早々に会場をお暇しました


そんな感じで月日は流れ

彼女が「〇〇ちゃんの誕生日にサプライズ動画を贈りたい!」と言い出し
何のご縁か、私が動画編集をすることになりました

奇しくも、その子と私は同じ誕生月

私の誕生日はいつだったか忘れてしまうのに、その子の誕生日にはこんなにも一生懸命になれるんだな

なんて、比べても仕方ないことばかり比べては落ち込んでいました

結果的にサプライズは大成功したようで
二人で成功を祝ってお疲れ様会をしました

そこでも、当たり前だけど、彼女の口から付いて出るのはその子の話ばかりで

大切過ぎて感極まって泣き出した彼女を見ていたら、「これは勝てるわけないな」と改めて思いました

サプライズ動画とは別に、彼女がその子へ指輪をプレゼントしていたのも内心ショックでした

私にとって、指輪は本当に特別な相手にしか贈れないし贈りたくないものだから

私は一生そんなプレゼントは貰えないだろうな、とまた比べて落ち込みました

私への誕生日プレゼントはプレゼントで、私のことを色々考えて選んでくれていたのにね。本当に情けない話です


そんな経緯から、その子にとって私は『動画編集をしてくれた人』という認識になりました

彼女とその子が一緒に出ている催しに顔を出し、改めてその子とご挨拶させていただきました

やっぱりねえ、「敵わないな」って思っちゃうんだよねえ

本当にいい子で、魅力的で、パフォーマンスも素敵なんですよ
何一つ嫌いになれる要素が無いんです

そんなの敵うわけないです


あまり顔を出し合わせたくはないけど、彼女が出演のお知らせをしてくるなら出来る限り行ってあげたい

そんな思いでずっと過ごしてきました


先週の金曜日の夜も、そんな気持ちで二人が出るイベントに行きました

出来れば誰か友達と行きたかったけど、誰も予定が合わず一人で行きました

それは複数の団体さんがダンスを披露する舞台でした

二人が出る団体さんを私は嫌っているので、少し沈んだ気持ちのまま会場に入りました

今回、その団体さんの演目はいつもの主宰ではなく、その子がメインで演出を付けたダンスだそうで

一体どんな雰囲気なのだろう??

と見始めたら、アレッ??なんだろう??なんだか今回は面白いぞ???

物語の世界観が私好みだったのもあり、今まで観てきたどのダンスよりも好きだし面白いと感じました

今までは、どうしても嫉妬やら何やらでとても楽しむ心の余裕が無かったのですが

このダンスに関しては心から楽しんで観れました

ダンスの考察はすごく苦手なのですが
「こういう物語だったのかな?」
「あの演出はこういう意図だったのかな?」
とアレコレ考察するのが初めて楽しく感じました

同時に、不思議と心が軽くなっていました

帰り道、彼女にLINEで簡単な感想を送って帰りましたが
LINEに「もう一回観たいと思った」と書いた通り、また観てみたいなと思いました

そして、あの子に対して、今まで感じていた嫌な嫉妬が消えていることに気付きました


翌朝、自然と早くに目が覚めました

昨夜観たダンスについて考えて

「今から支度すれば今日の回も観に行けるなあ」

なんて思いました

とりあえず、何となく気が向いて、その子のTwitterをフォローしました

そして身支度をして、昼の回を観に行きました


2回目を観て、昨夜は見逃していたシーンがいくつかあったりもして
「もしかしてこういう物語??」とまた新たに考察しながら、やはり自然と楽しんでいました

差し入れも、金曜日は彼女の分しか用意していなかったのですが
今回は彼女とその子にも差し入れをしたくなり、別途また用意しました


2回目も見終わり、帰り道また彼女へのLINEを打ちながら「今なら正直に言えそうだな」と思い

ダンスへの私の解釈と、本当に楽しかったこと

ずっとその子へ嫉妬していたこと

そして、今回のダンスを観たら、そんな気持ちが吹き飛んで清々しい気持ちになれたことを伝えました

変わらず嫉妬はしているし多分これからもするけど
今までのような後暗い気持ちの嫉妬じゃなくて、ポジティブな焼きもちを焼けそうだ、という感じのことを

それを送ったら、完全に心が軽くなりました

きっと、彼女に言えなかったことが余計に自分を苦しめていたみたいです

物凄い長文になっちゃったので恐縮でしたが

彼女も負けず劣らずの長文で真面目に返してくれたので
打ち明けて良かったと心から思えました


昨日の火曜日

ダンスの解釈について色々と聞きたかったので、彼女にLINEして仕事帰りにお家へお邪魔してきました

意図を聞いてみると
「おお合ってた!」という部分や「気付かなかった〜!」という部分も沢山あり
中々に楽しい時間でした

それから本番中の裏話や愚痴などを聞いたりしていると

彼女の方から、嫉妬についての話を振ってきました

彼女も、その子が誰かと一緒に居ると死ぬほど嫉妬してしまった時期があり
今では吹っ切れていますが「だから気持ち分かるよ(笑)」と話してくれました

私は私で
「あの子への嫉妬は今もするけど、でもあの子のことが私も大好きだし、大好きな気持ちと嫉妬心が同時に存在するのは矛盾してないんだなと思った」
と素直に話しました

気付けば私も、その子のことが大好きになっちゃったみたいです


ずっとずっと、好きな子の大切なものを、私も大切にしたくて堪りませんでした

それがどうしても出来なくて、呑み込めなくて、苦しくて吐きそうで

それを、やっと今回のことで吹っ切ることが出来ました


他にも色々とお話したり、晩御飯を二人で食べたりして、遅くなりすぎない内にお暇しました


ちょっと話がずれるけど、昨日は十五夜だったそうですね

彼女のお家へ向かう途中、とても大きな満月が夜空に浮かんでいるのに気付いて

お家に着いて早々「外に行こう!」と彼女を連れ出して一緒にお月様を見れました


私は、ほんとにもう、付き合いたいとかとっくに通り越して結婚して欲しいくらいには彼女のことが好きだし
昨夜見たお月様みたいに、綺麗なものや一緒に見たいものを見つけたら、連れ出して一緒に見たい程度には愛が溢れているんです

なんてことを「もうバレバレだし隠さんでいいや」とTwitterで呟いたらイイネしてくれてて笑いました。いい子だね


関係ないけど、彼女が「前に観た舞台の愚痴すごい書いちゃった」とインスタで投稿していた呟きを見せてもらったら
延々と観劇した舞台への愚痴の最後に私がバレンタインにあげたチョコについて書いてて写真も載せててそれが嬉しすぎて愚痴の内容一瞬で吹き飛んでもう一回読み直しました。なんのご褒美だ


あとは何だ、、、色々話しすぎて思い出し切れない書ききれない、、、


そうそう、今回のダンスの愚痴について

彼女は、件の子と出演していた団体(以下A)と別に
もう1つ、別団体さん(以下B)の演目にも出演していたのですが

それぞれ衣装もメイクも異なるので、出番に併せて忙しなく準備をしていたそうです

私が見に行った土曜日の昼回の直後、各団体さんが舞台上で集合写真を撮ることになったらしく

彼女は終演直後、団体Bの格好から、息も絶え絶えの中急いで団体Aの格好へと着替えてメイクもし直さなくてはならない

それなのにその団体Aの誰も着替えなどを手伝ってはくれず
(手伝って欲しいと言ったけどお願いした相手が諸事情で手伝えなかった)

それどころか「急いで!皆待ってるよ!」「巻いて巻いて!」と急かされたとのことで、たいそうご立腹でした

急いで準備して舞台上へ行ったら「マスクは??(持ってきてないの?)」と言われ

急いでマスクを付けようとしていたら「撮影の順番後回しにしてもらったから!」と言われ

「いやそれなら最初から後回しにしてもらえよ!」と、珍しくその子にも含めて怒っていました

集合写真は事前に見ていましたが、特に拘りのある並び方でも無さそうだったし、ぶっちゃけ秒で出来る並びだったので
「確かにこれなら後回しにしてくれれば焦らせずに済んだのに」
とは思いました

「役者や表現者あるあるだなあ、、、」と聞いていました

裏方目線を持っていない演者さん達が集うと、得てしてそうなっちゃうよなあと

裏方に携わる機会が無ければ仕方ないんですけどね。演者である自分・自分達のことしか考えられなくなっちゃうのって

もちろんとてもよく気の付く演者さんもいらっしゃいますけど、難しいですね



長くなっちまった、、、まだまだあるけどとりあえず一旦ここで

そうそう、誕生日プレゼントも戴きました

とても素敵なプレゼントでした。ありがとう、大切にします