ごくたまに登場するロゼディアの話です。
妄想が爆発したので書きなぐりですww
簡単な設定
ロゼディア
デリウスが創りだした人形。
人形というには精巧でニュアンス的にはアンドロイドの方が近いかも。
愛称ロゼ。ワインではない。
主食が薔薇の花。もしゃもしゃ食べる。
デリウスはブルーローズの妖精さんだと信じている。完全ホールドされる系ではない。
デリウス
博士。なんの研究しているのかは分からないがとりあえず博士。
屋敷の周りが薔薇だらけな生粋の薔薇好き。もっぱらロゼディアの食料。
さぁ、溢れだす妄想の世界は追記から☆
深い、深い眠りについていた。
何時から眠っているのか、どれだけ眠っているのかまったく分からない心地のよい闇の中。
まるで水底でふわふわたゆたうような、不思議な安心感と緩やかな睡魔に包まれていた。
───ロゼディア
誰かが名前を呼んだ。
これは自分の名前なのであろうか。そうしてはた、と気がつく。
自分の名前は何であっただろうか。否、自分に名前があっただろうか。
──ロゼディア
気がつけば暖かな暗闇に目映いばかりの光が差し込んでいた。
声が段々と近づいてくる。
掬い上げられるような感覚に薄目を開けて、それは漸く眠りの淵から目を覚ました。
「おはようロゼディア」
「おはよ、はかせ」
にこりと笑みを浮かべたその男のキラキラと光る金糸が顔を滑りおちてくる。
髪を書き上げるようにして目元に唇を寄せた後、ゆっくりと体を起こした。
「はかせ、ろぜはユメをみた」
「夢?どんな?」
どんな?どんな夢だったかな。薄い青色の髪をさらりと揺らしてロゼディアは首を傾げた。
「ろぜ、が…ろぜになる前のユメ」
「……へぇ」
興味深そうに博士、デリウスはロゼディアを見やった。
この子は本当に面白いことばかり運んできてくれる。
創造主の英知を真似た自らの所業の結果。自分はこの小さな箱庭の神になったのだろう。
本当に妖精さんか何かが宿ったとしか考えられない。
そこまで思考して、水からのファンシーな頭の中に思わず笑い声を溢した。
「はかせ?ろぜ、なにかヘン?」
「いいや、変じゃないよ。ちょっと私もロゼと出会った時を思いだしてたんだよ。さあ、ご飯にしようか」
未だベッドに座り込むロゼディアの手を引いて床に立たせる。
「今日の服はこれにしようか。この前みたいに薔薇の中に入って服を破ってしまっては駄目だよ。ロゼも怪我するしね」
危ないよ、とロゼディアに言えば、うん、と頷いた。
聞き分けも物わかりも頗る良い子だ。
まるで花びらのようにひらひらとした服に身を包むロゼディアをデリウスの友人が薔薇嬢と称すのはもう少し先の話になる。
今はただ、幸せそうに薔薇の花を食むロゼディアを愛でるとしよう。