※少しですが、性描写有り。
ジェイルハウスで
一度居なくなった君を、
やっと見付けた時には、
既に手遅れだったと、私はすぐに気付いた。
鍵のかかった扉を開けたその部屋には、
冷たい床の上に横たわっている君がいた。
服はボロボロに引き裂かれ、ほぼ役割を果たせない只の布切れとなっていた。
下半身には何も身に付けてなくて、辛うじて生き残っているボロボロのシャツで、大事な部分をなんとか隠している。
身体は、そこら中に青くねばねばとした粘液や、彼が流しただろう、涙や汗、涎など様々な液体で汚れていた。
その姿を見て、
彼の身に起きたことを、私はすぐに理解した。
「たけしくん、大丈夫ですか?」
私は横たわる君に、そっと近付き、手を伸ばしたが、途端に君の身体がびくりと跳ね、払いのけられてしまう。
無理もない、
化物達に、言葉は届かない。何故化物がたけしくんに欲情したのかはわからないが、きっと好き放題乱暴に身体を弄ばれたのでしょう。
たけしくんの足の付け根から伝っている血の跡が、そのことを物語っていた。
「突然触ってすみません。驚きましたよね?」
服がボロボロで、ほぼ全裸の状態で寒いからか、それとも恐怖からか、君の身体がガタガタと震えていたので、私はそっと君の身体に、自分の着ている学ランをかけた。
「たけしくん、私と共に行動しましょう。あの化物が君のことを気に入ったのなら、また戻ってくる可能性が高い。とりあえずこの部屋から逃げましょう。」
君の腕をもう一度握ろうと手を伸ばすと、それまで黙っていた君が、そっと口を開いた。
「もういいよ。」
全身に痛みが走るのだろう、表情を歪ませながら、そっと身体を起こす。
「逃げ場なんてどこにもない。あんなデカくて、力強い化物がうろついてるんだぜ?それに、俺はあの化物に犯されまくったからな、身体中痛くてもう走れない。」
「たけしくん…。」
「それに!!!俺はもう生きていたくない!!!!もしまたあいつに見つかって、あんな…あんなことをされるかもしれないと思うと、吐き気がするんだ!!!!なら、俺はもう、しんだ方がましだ!!!!!!」
堪えていただろう、いろんな感情や痛みが、私の顔を見て一気に溢れ出したのか、君は大粒の涙をボロボロと流し、嗚咽しながら叫んだ…。
だけど、私も君を置いていくわけには行かなかった。君にしんでほしくなどなかった。
泣いてる君に手を伸ばすと、またもや避けられてしまう。
「私に触れられるのが怖いですか?」
「ちがう!!!ただ、俺はもう汚れちまったから…。お前には、なんかこう、触られたくない。なんでだろうな?こんな汚れた俺、ひろしには見られたくなかった…な…」
更に泣きわめく君を、私は見ていた。
汚れている?
そうなのかもしれない。
確かに君は、青く汚されてしまったのかもしれない…。
ですが私には、そんな君だとしても…
その泣き顔すら、溢す涙すら、とても…
綺麗に見えた。
「綺麗です。」
思わず言葉が盛れた。
「は?ひろし…何いってんだよ。綺麗なわけないだろ!?あいつらの青い変な液体だって、体内に何度も注がれて、かけられて、もしかしたら、俺もあいつら見たいに青く化物になっちまうんじゃないかって…」
思いもしない言葉に動揺して、焦っている君の手を、今度こそ握りしめ、その頬に伝う涙を舌で舐め取った。
「なっ!!!ひろし!?なにして…////」
「君は、とても綺麗ですよ。どんなに汚されたとしても、その涙はとても透き通ったままだ。それでも君が、自分を汚れてしまったといい張るのであれば、そんな汚れた部分すら、私が拭いとってあげます。」
「ひろし?」
わけがわからない…
そんな驚いた面持ちをしている君。
それもそのはずでしょう。私自身、私が何を言っているのか、わけがわからないのですから。
「青くなってしまった部分なんて、全て私で塗り潰せばいい…」
だからどうか、生きてください。
あぁ…どうやら私は、
あの化物を許すことはできないかもしれません。
君の初めてを奪ったあの化物を…
私は、嫉妬をしているのでしょうか?
それとも、私は歪んでいるのでしょうか?
君の涙に映ってる私は、
どんな顔をしてますか?
END
ヤバイ。
自分で書いててワケワカメ(;´∀`)
とりあえず、青鬼に犯されて、自分を汚れてると思うたけしが、実は想いを寄せている、ひろしには見られたくなかった。的なことと、君は綺麗だって言うひろしが書きたかったのだよ(´・ω・`; )
ホント、終わりかたも収集つかない感じバレバレですみません!!!!
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