咽び泣く紫の花 : aria : bookmark


2012/3/30 Fri 19:31

左薬指に花指輪の約束



今日のピクニックのお写真。
ちょっと遠出のお散歩、という程度ですけれど。

いつものことながら少し色々と思うところがあって、
狭い部屋にいると余計に息詰まるので、お外へ。

人生で初めて、芝生に寝転がりました。

少しちくちくするけれどこそばゆくて、
背中がひんやりと冷たくて、緑の匂いが心地よくて。

アリアはそれほど自然を愛するタイプの人間でもないのですが、
(さほど街っ子でもありませんが、あまり田舎暮らしは向かないタイプですね)
意外なくらい、心がなごみました。

人間は本能的に自然を求めているからでしょうか。

それとも、これがイングリッシュガーデンだからでしょうか。
自然なように見えて、芝生の手入れなど多くの人の手が加えられている。
本物の大自然は、人間なんて圧倒してしまう雄々しさと厳しさがあるから。

人工と天然の、間。

だから落ち着くのかもしれませんね。
人の傍にありながら、人から離れているという、この距離が。



そうして、本を読んだり、書き物の文を口づさんだり、ぼけっとしたり。

贅沢で、穏やかで、感傷的。
平和なのに、安息ではない。

そんなことを考えた、充実したお時間でした。



嗚呼それと、
此方は秋ですが、空の色はなんだか春のようでした。

日本の秋は空の蒼が鮮やかに濃くて、
どこまでもどこまでも高い。
薄い雲がかかるとその蒼さが余計に引き立つような、そんな色。

でも今日の空は淡いお色で、雲と空の境目が無いような、霞んだ空で。
まるで春の空のようだと思ってしまったのは、
アリアの心が遠い日本の春に寄っているからかもしれませんね。


まさに春愁。

夢見草は、夢の中で眺めることに致しましょう。


それでは皆さま、よい夜を。



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