さっき、談志さんのドキュメンタリーを観ていて最後、介護の日々の中、奥さんの手を取って歩く後ろ姿、奥さんが寄り添って歩く姿を見て『やっぱり私はアキとがいいなぁ』と思ったよ。
アキじゃなきゃ誰やねんって話ではありますが、この先、気迷うことのない人生を歩みたいっていう。

父方の祖母、母方の祖母、どちらもが要介護だった(祖父は生まれる前、幼い頃に他界)ので、人間というのはなかなかに厄介な赤ちゃんに戻る、と思ってるんだよね。
しかもその赤ちゃんは、本当の赤ちゃんとは違って成長していく喜びもなく、何より大きいから扱いにくい…　お風呂も下の世話も女性でも大変。
寝たきりだと着替えも大変。
徘徊するのはもっと大変。

日本も安楽死を選べる世の中になるといいのになぁとも思ってみたり…　色々クリアせねばな問題は多いけどね、でも私のおばあちゃんたちももしかしたら、それを望んだことあるんじゃないかなぁと思ったりするよ。
まぁ安楽死選択の自由はそう簡単に実現しそうにないけど、自分たちの介護の為にハルナツの枷になるのだけはイヤだなぁとは思う、ならば、ちゃんと貯金しとかなきゃだよなぁ、出来てないっすが。

自宅を売っ払ったら何とかなるかな？
とりあえず、遺していくような資産はないよってのだけは残念ながら間違いないから当てにはしないでね、だな、うちの子たちはわかってそうだけど。

ま、自分たちよりまずはアキのマミーと私の両親、だな、今のところは健在だけど。
アキとこよりも、私のとこのが面倒そう。
アキは兄夫婦と特別仲良くはないけど疎遠でもないけども、私は弟夫婦と疎遠だし、親との折り合いも悪いしね。

コロナで親が叔母宅に来なくなって、めっきり会う機会もなくなっちゃったしなぁ…　親の家には足が向かないんだよね、ホント。

根に持つタイプなんです、私。
ナツ妊娠中の出来事が根を張ってるんです。
好きや大切からの急落は、ショックが大きい分、気持ちが取り戻せないんです。

近年、何やら我が親の困り事が発生したらしく、それを機に、親の困ったちゃん振りを今頃知った弟夫婦と私も知ってる母親の親友が「まるちゃんは知らんぷりして、何なん？」とご立腹していたと叔母から最近聞かされたけど、それでも『何も知らんくせに』としか思えない。
「弟にだけ苦労させて」と思われていると存じてるけど、私はもうあの時に弟とはもちろん、両親とも縁切ってもいいと思ったので『ぶっちゃけ知らんし』と思うし『そもそもそんなんあの人たちがあかんねやん、わかってることやん』と思ってるので助けたくもない。
まぁ助けられる余力もないけどね、うちは子ども２人を社会人にするのに手一杯なんで。

仮に弟に何か言われたら「私が親とこんなんなったのはあんたのせいやんか」と言う。
「不義理をしていることも、育ててもらったのに恩知らずなこともわかってる。でも足が向かない。気持ちが向かない。私をこんな風にしたんは間違いなくあんたや。あんたにだけは説教されたくない」と言う。
母の親友に何か言われたら、過去あったことも母の隠してるだろうダメダメなとこも洗いざらい話す。
両親に何か言われたら、思うところを話す。
そしたらどうせまた逆ギレされて終わるんやろな。


あーー　談志さんを見て、アキと最期まで、とか結構いい気分で書き始めたのに、嫌な気分になっちゃったな、でもやっぱり足は向かない。
連絡もしたくない。

介護問題発生したらどうなるかはわからない、結局オムツ替えるのは私かもしれない、そういうのを拒否したいという訳ではない。

ただ、このまま死に別れることがあったら、私はまた情けなくて泣くと思う。
度量の狭い自分に心底ガッカリしながら。

仏教その他は知らないけど、キリスト教ではよく聞く『許しなさい』という言葉。
でもさ『許す』って難しいよ。

難しいよ。