遂に最終回
物語的にはエピローグその2ですが…。
初瀬のこと、遂に城乃内知っちゃったな…。貴虎から聞いた上で黒影に変身した城乃内は格好良かった。
ミッチも久しぶりの龍玄でのバトル。
ミッチがやってきた事が全て許されるとは思わないけど(特にペコなんかは重症を負わされたわけだし)
あれで許されない展開は悲惨だし、自戒して生きていく覚悟は多分あるんだろう…。
邪武がコウガネの残留思念てのは意外。邪念を持って現れたが故に「金のリンゴロックシード」が黒く染まって邪武になったのかね?
最後の鎧武 極と龍玄のダブルライダーキックはなかなか良かった。最後だし決めはライダーキックだよなぁ。
戒斗は…御神木と一体化したのかな。このまま沢芽市を見守っていくことになったのか。
鎧武は「ヒーローになっていく物語」だったと思う。
悩んで迷って間違えて…正しい道を進むことの困難さと「犠牲」を強いるのか、自らに課すのかを見つけ出すまでの物語。
大人の汚さも若さ故の無軌道も描いた作品…だったと思います。
ラストに近づくにつれて話が重くなったけど、最後は「こういうのも有りか」と思えるストーリーでした。
邪武のデザインについては、「未だ黄金の果実に拘り続け金メッキがはがれた腐ったリンゴ」と言う意味が込められていると何処かで聞いた事があります。
鎧武は「ヒーローになっていく物語」、確かにカーズさんの言うとおりだと思います。
今だからはっきりと言えますが、僕は決意がよくブレ周りに流されてばかりな印象を受けた紘汰があまり好きではなく、戒斗や湊のような共感出来ないキャラが多いせいで
一時期は「このシナリオを考えた人にはもう仮面ライダーに関ってほしくないな」とさえ微かに考えてました。
しかし最後は傷跡を残しつつも皆前に進んでいく展開は素敵でしたよ。
紘汰もちゃんと自分の意思で世界を救えたし、光実もはじめは井上氏の脚本のような悲惨な結末を迎えるとしか思えなかったのですが、生きながら罪を償わせるという展開は和解も微かに期待してた自分にとっては有難かったです。
一部では「ダンス要素が邪魔」だとか「注目集めるために虚淵を起用した」など散々言われてた鎧武ですが、「ダンス要素もビートライダーズにとって掛替えの無い物」だと感じて純粋に楽しんでた人も僕の知る限りでは確かに居ました。そういう人達が居るだけでもこの鎧武が駄作とはとても思えません。
キャストの方々、そして製作人の方々は一年間本当にお疲れ様でしたという言葉を送りたいです。
邪武の考察は自分もどこかで読んだような気がします。コウガネは最後まで本物に成れなかったってことですね。
虚淵さんの起用は客寄せの面が全くなかったとは言い切れないと思います。話題作を作った後でしたから。ライダー好きなのも知られてはいましたから、そこからの起用でもあったんでしょうね。ストーリーに関しては主人公が悩んでフラフラしてるのに周りは決まった考え方してる人が多くて余計に紘汰がダメに見えた人も多かったかもですね…。でも現実に壁にぶち当たったら悩むし迷うし…割りとリアルに描かれた物語だったと思います。興味本位で首突っ込んでヒドイ目に合うのも有りがちですからね。