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孤独を並べた景色の中で

冬の憂鬱を食べては吐いた
優しい腕で抱くのは
虚しさで出来たマネキンで
カラリと落ちた首を見て
貴方の残像が通り過ぎ
ただ涙を流しました

貴方が居ない窓辺に
雲も星も無ければ
空が無意味だと云う事

貴方が居ない寝室に
熱も息も無いのに
意味があるのですか?

優しさの構造を教えて下さい
愛しさの成分を教えて下さい
孤独の密度を教えて下さい

貴方の嘘を教えて下さい

私には解りかねます
全て答えが揃った時に
私は死にます

死体体験サアビス

くだらない死の旋律と
愛し愛される夢の真実は
無形成のまま散る残酷の
裸足の足音に消される

苦痛を待てば
また矛盾を汚す
隠された卑屈を
まだ、信じているの?

ベランダの最上階に吊った
足の抜け殻を見つめては
不安感しか残らずに
今日も目を伏せて歩く

確かな欲望と
不確かな欲情は
抑制された血の海に
沈んでは浴室に跡を残す

「愚かな翌日の到来を拒むのは日課なのです。」

無意味なイノセンス

焦燥の影が溢れかえって
居場所をなくした

罪なる母体と憂いの定めを
シャベルで掘り返した

ただ、静かなる夜明け

色濃く育っていく、
僕の刺々しい生命を
憎むしかなかった

いつかの日か彼女の、
目から滲んだ少しの温かさが
救ってくれると信じていた

時は遅かれ早かれ、
多くの死を咀嚼して
飲み込んでは償いを人間に
押し付けては眠る

平和という怠惰を、
認めず生きていく

一体、何が間違いだ?

平和という混乱が、
認められるならば

僕は今日も聖なる血を求めて
殺人を犯す

白濁

夢の味が薄れていく
歩いても繋がらぬ景色
ふと貴方が寒さを憎んだ

私たち二人には
声も無く
声も上げず
ただ罪の粉が降り続ける

「じっとりとするのが
余計に色を濃くする。」
貴方は全てを批判し
世界には色だけしか
存在しないと宣う

生きるために
過去という幻想を
困惑的に受け止めて

死ぬために
現在という欲望を
退廃的に受け止めて

罪人色の予定調和を
今日も神様から
全身に染み込ませる

あたしのうた

痛み・熱情・褪せる絵画
一つの輪の中で
生まれ、消える、淡い秋
苦しい程走る君に
ポスタアの俳優が笑う

歪んだ絶望を練って
化粧をする女たちは
仕上げに面をつけて
何処へと行くのだろう、
こんな広い世界は
いつも
いつも
無意味を生み出す

今日も狂気に共鳴して
あなたの腕にもたれる

いつか血を分けたいと、
切に願って

今日も眠る
プロフィール
あいりすさんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 10月4日