先程、とあるサーチさんで大失敗をおかしてきました名無しです;;
やり終わって見てみたら何か二つ登録されてる‥‥‥‥‥何で?(・ω・;;)
それとちょっと前からこれしかやってなくてすみません;;
だって楽なんだm(←
では追記からドゾ!!⇒
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先程、とあるサーチさんで大失敗をおかしてきました名無しです;;
第四章 「ラリアット大会」
ラリアット村へと行く道の途中、先より風が強く吹く。
よく生い茂った木々から、若緑の葉っぱが飛び散り、そよぐ。
そんな中、アリシアがヴィータに話しかける。
「そういえばヴィータって、ラッド兄さんの弟さんだったんですね、びっくりしました!」
────瞬間の時が止まる、ヴィータの周りの。ついでに風も止んだように感じた。
覚えていない。彼の名前は聞いたことはあるような気がしたが、全然思い出せやしない。
──ヴィータにはある頃までの記憶がない。
そのため思い出そうとしても出てこないのだろう。
ヴィータは、とぼけた表情のまま、固まってしまった。
「ヴィータ?どうしたの?」とアリシアが心配そうに聞くが、彼には届いていない。
そんな状態が続き、さすがにいぶかしく思ったアリシアが、再度声をかけようとした、その時。
「危ないっ!どいてください!!」という叫び声とともに、突風を伴った何かが、固まって気付いていないヴィータに激突した。
油断していたヴィータと、ぶつかってきた何かが同じに吹っ飛ぶ。
普段から何かとぶつかるのに慣れてしまっているヴィータは、すぐに意識を取り戻すと、そのぶつかった‥‥人を見る。‥‥‥‥‥動かない。
「ルナーっ!ルナーっ!!大丈夫ー!?」と遠くから心配そうな声が響いてくる。
どうやらぶつかった子はルナというらしい。近づいてみると、赤いショートの髪に、風になびきやすそうな服装。顔から見るに、女の子だ。
急に女の子が起き上がった。
「何じろじろ見てんのよ変態!!」と少女は大声で張り上げると、その彼の腹辺りをバンッと殴る。
ヴィータは「グハッ」と、倒れこんでしまった。
アリシアが驚きつつも回復魔法を唱える。魔法陣から出る光が揺れる。
儚く緑にきらめく光がヴィータを包み込んだ。回復魔法『ヒール』である。
倒れこんでいたヴィータが顔を上げると、先程自分を殴った少女と、その少女によく似た青髪の少年が、彼を覗き込んでいる。少女は少しにらみの入った表情で、少年は心配そうな表情だ。
少年は、ヴィータが気付いたと分かると、さらに心配そう表情をし、「大丈夫ですか!?」と聞く。
しかし、ヴィータはその言葉には答えずに、ぶつかってきた少女をにらむと、
「何すんだよ!ぶつかったら謝れ、このガキが!!」
小さな子どもたちに向かって大人げなく叫ぶ。
それを見た青髪の子は、今にでも泣きだしそうな表情になって、赤髪の子の頭を無理やり下げさせた。
「すいません!本当すいません!!ルナも自分からぶつかったんだから謝ってっ、お願いっっ!!」
赤髪の少女は、そんな少年を見るとばつが悪くなったのか、しゅん‥‥とした顔で、一言ごめんなさいとあやまった。
さすがのヴィータでも、自分が情けないことをやっていることに気付く。
しかし、年下には謝りたくないという変なプライドに邪魔され、謝ることができなかった。
少女が心配そうな目でヴィータの表情をうかがっている。
彼はそれに気付くと、ふいっと横を向き、「もういい」と吐き捨てる。
それに安心したのか、今まで遠くにいたアリシアが近づいてくる。
「ヴィータ、大丈夫?」と聞くと、手に杖を持つ。
彼は、大丈夫だと言い、服をパンパンっとはたいた。
砂埃が少し舞う、吹っ飛んで地面に激突した時に就いたのだろう、落ちたところが悪かったのか結構汚れてしまっている。
青髪の少年は、それを見ると、赤髪の少女に耳打ちをした。
少女はそれだ!と言わんばかりにウィンクをすると、彼らに聞いた。
「うちらの家に来ん?今なら風呂と客室も貸したるでっ、もちろんタダで!」
もちろん『タダ』でという部分を聞いたアリシアが二人に尋ねる。
「あなたたちはどこに家があるの?」
その場所が目的地でないと意味がない。
少女と少年は口をそろえて言った。
「ラリアット村!」
ヴィータとアリシアは、顔を見合わせると、軽くうなずく。
「じゃあよろしく頼む。」
ヴィータが言うと、四人は目的地の方角へと向かっていった。
性 別 | 女性 |