久々のフェアクリ小説更新です!
やっとパソコン使えるようになったぜやっほう!!
今回の新キャラは無し!
とゆーことなんで追記より!⇒
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久々のフェアクリ小説更新です!
「きみたちが聞きたかったのはクリスタルについてだよね?」
コウリュウが、木でできた少し小さい椅子に座ったり立った入りを繰り返している。
六人がいる隣の席では、こんな真昼間からおっさんどもが酒に酔い潰れていた。
これまた小さい木の椅子に囲まれたカウンターの向こうでは、バーテンダーが何かのカクテルだろうかを、シャカシャカと器用にふっている酒場。
先程の場所では人が多すぎるから何やらと、六人はここにやってきたのだった。
「あぁそうや」とうなづくティーラは、さっきからずっとコウリュウをガン見している。
アプリーレから若干冷たい目で見られているものの、彼女は全く気に掛けていない。
突然コウリュウはせわしく動くのを止め、背中にしょっている彼の体を覆えそうなほどの大きなリュックをごそごそとあさり、そして茶色の革でかぶされている手帳を取り出した。
「じゃあクリスタルについての伝承を読むね。ちなみにこれはエルフ星のやつだよ!」
そう言うと、手に持った本を読み始めた。
昔々、あるところに二人の働き者の男女がおりました。
その男女はとても仲が良く、将来を誓い合っていたのです。
しかしある日、村で厄介な疫病が発生しました。
そのころにはまだその病を治すすべがなく、その病に何人もの人が倒れました。
そして、働き者の男も、その病にかかって動けなくなってしまったのです。
男をどうにか治そうと、女は世界中を探しまわりました。
そして、ある村にずっと言い伝えられているクリスタルの事を知ったのです。
女はどこかにあると云われるクリスタルを探して探し続けました。
ある森の奥に見つけたのです。そのクリスタルのありかを
女はクリスタルに願いました。彼や、病に倒れた人々を助けてと。
鋭い光が走り、気がつくと女は自分の住んでいた村にいました。
「そこで病気の治った人たちに出迎えてもらって女の人は男の人と結婚できたんですよね」
素敵な話なんです、とアリシアがほんわかと笑った。
「ですがおかしくないですか?クリスタルはすべて集めないと願いはかなわないという話ですわ。」
アプリーレがさも疑わしげな表情で、腕を組む。
すると、「最後まで話を聞いてよー!」と袖をまたパタパタさせるコウリュウ。
「そのころにはクリスタルはそこにあったんだよっ。でもね、そのあとにおっきな羽の悪魔さんが来て、パーんって世界中に飛び散っちゃったんだ。」
っぱーん、という部分を、手で表現してみせるコウリュウ。
その動きを、五人は真剣に見ている。
「24個あったクリスタルはその後、四つの星に六つずつ飛ばされたんだよ。
そして飛ばされた星は、こことデビル星とエルフ星とウラノス星。‥‥‥もう知ってるかな?」
てへっと笑うしぐさに、恍惚となりかけるティーラ。
その様子をちらっと見て、アプリーレが苦虫でも噛み潰したような表情になる。
「私たちは、ダラージュで一度クリスタルがある、と聞きましたわ。後はどこにあるかご存じですの?」
訝しげな表情の彼女にもコウリュウはにっこり笑った。
これもある意味の才能なんだろう。
「うん知ってるよ!」とコウリュウは言い、背中のでかリュックからまた何かを出した。
「ダラージュを除いてここから一番近いところにあるのは、ここ!ブルカーン火山地帯!」
取り出したもの、ハラート星の地図のかなり北西にある島を指差すコウリュウ。
そこにはブルカーン火山地帯と書いてあり、細かく見ると建物が何戸か建っているようにも見える。
とたんアリシアの顔が青ざめていく。
「火山って暑いところに行くんですか‥‥‥」
火山といえばマグマ、その事を考えただけも出も汗が出てくる。
「うん、とっても熱いよ!ルビーがあるから当たり前なんだよ!!」
さも嬉しそうに笑う少年、何が嬉しいのだろうか。
「ダラージュはルチルクォーツがあったんだよ!」
でもどっか行っちゃったー‥‥‥と寂しそうにうつむくコウリュウ。
「何でお前そんなことまで知ってるんだ?」
彼、ラッドはヴィータ達が聞く事‥‥‥一般人なら全く知らないような事を普通に知っている少年に疑問を抱いた。‥‥当たり前の事だろうが。
それはー、とコウリュウが言いかけた時、あの泣き顔のピエロが一をう悲壮感を強くしてこちらへやってきた。
「ごめんね皆さんばいばーい!」
少年は六人に手を振ると、即座にピエロとともにどこかへ走り去って行ってしまった。
少年が走り去って行った方角をにまにまと眺めるティーラ。
そしてその彼女をじっとアリシアが見ている。
‥‥‥幾分の沈黙が流れ、この状況に痺れを切らしたヴィータ。
「ああもう!なんでもいいから‥‥‥‥えと、早くブルカーンってとこに行くぞ!!」と若干言葉を詰まらせながらも彼女らを説得する。
すると、アプリーレはヴィータの持っていた旅バッグをほぼ強引に受け取ると、この星のマップを出した。
「ブルカーンはここより北西にあります、行きましょう」
次の予定を即座に決めると、彼女は、「まったく、酒臭くなってしまいますわ!」と足早に酒場を出て行った。
次のダンジョンにあると言われたルビー。
その秘めたるクリスタルの力が一体どんなものなのかは、まだ誰も知らない。
性 別 | 女性 |