お久しぶりーよ、学校疲れた;;
英検の勉強とか行って一時間くらい勉強‥‥‥‥‥‥
まともに勉強とかしない私にとっては地獄でした;;
‥‥‥‥‥それ以外にも理由あんだけどね!!
新キャラは無し、ということで追記より!⇒
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お久しぶりーよ、学校疲れた;;
第12章 「船乗り少女と格闘少女」
緑濃い森の中、ポツンと一人少女がたたずんでいる。
少女は背中の白い羽をさわさわと触り周囲をくるくる見回している。
その少し前の事─────
「いいこと思いついた!」と茶髪の少年が叫んだ。
鍵のかかった家をどうして空けるかを考えている最中だった周りの視線が、一度に少年へ向く。
「小さいガキを見せつければ、そのシャルドゥっていう奴を釣れるんじゃないか?」
この作戦にえ!と納得しているアリシアを横目に、渋い顔をするアプリーレ。
「では、その囮にする子供なんてどこにいるのでしょう?それに、そんな危険な事に小さい子を巻き込むのですか?
その上アクアタウンには子供はいませんわ。」
しかし、
「お前がやればいいんじゃないか?」とのラッドの言葉に、彼女の目が輝いた。
‥‥‥‥‥‥そうしてこの状況である。当然ヴィータなどからは(色々な意味で)猛反発されたが、アプリーレの「作戦ですから」の一言に、あえなく撃沈した。
そのアプリーレはというと、少女では少し行きすぎだが、若く見られたが故、どこか嬉々として見える。
囮作戦を開始して数分の後の事であった。ヴィータ達がやはり見かけ倒しの幼女じゃ誰も引っかかんないだろうと言っていた時、突然閉ざされていた扉が勢いよく開いて、あっという間にアプリーレがかっさらわれてしまった。彼女のやる気のなさそうな「きゃー」という叫び声を残して。
その様子を物陰から見ていた一同が、しめた!というように出てきて、その開けられっぱなしの扉の中へ入る。
そこには、アプリーレの言った通り、地下へと通じる階段。意を決して五人は先へと進んだ。
────地下遊路
「あーもうクソッ!ここは迷路かっ!」そうヴィータが叫び、その声が壁に当たってこだまする。
この迷路もとい地下通路に入ってから、もう数十分になるが、行けども行けども見えてくるのは赤、青、黄、緑など原色で鮮やかに彩られた部屋を何度も巡っている。
四方に道はあるが、何故かいつも同じ道に出てしまうのだ。
始めは元気だった五人も、少し疲れてきたらしく、口々に休憩したいと言っている。
「ちょっとウチ疲れてきたわ。」とティーラが壁にもたれかかる。
こういう時に限って頭のいいアプリーレが捕まっているのだ。
「ったく、どこまで行っても地上に繋がる橋事、壁に書いてある『N』っていう赤文字、読んでも全く意味も分からない看板ひとつだけ!‥‥‥いい加減に休みてぇな‥‥‥‥」
そういうと、ラッドも地面に座り込んでしまった。
「つか本当はこんなとこ早くパスしてスクルドってとこに行くはずだったんだけどな‥‥‥‥」
ヴィータが、ウルドで貰ったばかりのハラート星のマップを広げて読む。
すると、何かを思いついたように、看板に書いてある文字を読むミウ。
「紅蓮の身体が導きたまふ、,E,N,W,N,N,E,S,N,E‥‥‥‥‥‥‥。」
地図化して!と半ば強引にヴィータの手からマップを奪い取ると、地面に置いた。
「Eはイースト‥‥、Nはノーザン、‥‥Wは、‥‥‥‥‥看板を合わせると、‥‥‥‥‥‥
分かったわ!右、うえ、左、上、上、右、下、上、右ね!!」彼女はその方向を一つずつ指差しながら言う。
駆け寄ってきたラッドが「何でわかるんだ?」と質問すると、ミウは壁に書いてあるNの文字を見る。
「紅蓮の、は赤のでしょ、今いる部屋には赤いものはこれしかない。
後は方角を英語にして頭文字を見ていけば分かるわ。」
彼女はそう言って、その左手に見える扉へ手をかけた。それに四人が続く。
先ほどといた問題の通りに進んでいく。
最後の右の扉を開けた時、目に映ったのは、沢山の楽しそうに走り回る子供たちと、それらと一緒に遊ぶ黒と赤の髪の男。
そのあまりにも考えていた雰囲気の違いにヴィータ達が戸惑う。
突然の来訪者に、子供たちが驚き、彼らのもとへ駆け寄ってきた。
「お兄ちゃんたちどうしてここにいるの?」
そして、見たことのあるような一人の赤茶の髪の少年がミウの前で腕を組んだ。
「姉ちゃん、いい加減助けに来るの遅いぞ。」
しかし言葉とは裏腹に、彼も先程まで楽しそうに遊んでいる子供の一員だったが。
「これはどういう事なのカイト?」ミウが目の前の少年に今起こっている経緯を聞くと、その赤茶髪の少年──カイトが今までの経緯を話してくれた。
彼が言うに、ここにいる赤と黒の髪の男、シャルドゥにさらわれた後、すぐにこの子供たちがいっぱいいる部屋に連れてこられた事、この部屋にはおやつ冷暖房その他生活用道具は完備の事、最初は入り口の迷路はなかったことなどを話してくれた。
「何で迷路がついたんだ?」とヴィータが聞くと、先程まで微動だにしていなかったその男、シャルドゥが前に出てきた。
「それはね、この辺りを最近変なモンスターがうろついているからだよ、あそこの性格の少しキツイ天使ちゃんにも行ったけど。」
外の迷路のカギは、最近になって突如現れた『ヒッチ』というモンスター対策用らしい。
そのヒッチは、暗くて狭い地下が好きらしく、何度も侵入してきた、っと言っている。
その上ヒッチは頭がいいらしい。
「ふーん、でそれで?どうして子供たちを連れてったんだ?」
話をいきなり変えたラッドに、満面の笑みでシャルドゥが答える。
「それはぼくがロリショタが大好きだからさ!!」
‥‥‥‥呆れるヴィータ達、しかしアプリーレは冷静に突っ込みを入れた。
「さっき私に行った話を真面目に言ってください。」
シャルドゥは少し落ち込んだ様子を見せると、ちゃんとこの誘拐事件の真相を明らかにする。
「‥‥‥‥‥ロリショタが大好きなのは本当です、スイマセン。本当はここに安全で快適な遊び場を作って、子供たちに遊んでもらおうと思ったんだ。
けど‥‥‥最初に連れてきた子がここを気に行っちゃったらしくて、帰ろうねって言っても‥‥‥‥‥‥‥ね、
仕舞いには「遊び相手を連れてこい」って‥‥‥‥‥‥‥‥ははは‥‥‥」
この話を聞いて、また呆気にとられるヴィータ達、横ではアリシアが「子供のためだったんですね!」と感動しているが。
「で、これからどうすんや?」先程まで子供たちと遊んでいてたティーラがシャルドゥを見る。
もうそろそろ子供たちを家に帰さんと、と。
彼は、少し考えたように下を向くと、苦笑いををする。
「確かにぼくは子供たちのためにやった、でもそれは事実上誘拐なんだ。」
そうしてお辞儀を一つ。
「この子たちを─────」
性 別 | 女性 |