続けて二回投稿しちゃってスイマセン(?
フェアクリ、とうとう十章まで出しましたね。
もうそろそろ二冊目のノートを書きださないとやばいのです。
今回も新キャラは無し、・・・・多分!
ということで追記ー^^⇒
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続けて二回投稿しちゃってスイマセン(?
第10章「フィールドマップ」
──……‥‥ここはどこだ‥‥‥?真っ暗な中にいるのは‥‥‥‥‥オレ?
‥‥‥‥‥‥‥誰かが近づいてきてる、あれは‥‥────
「誰だっっ!?」
ベッドを全力でたたきつけ、その勢いで思いっきり飛び起きるヴィータ。
しかし、聞こえてくるのは隣のベッドでまだ眠っているラッドのいびきだけ。
その音に、彼の思考は現実へと引きもどされる。
とりあえず起きよう、と彼は体勢を整えようとしたその時、がたっと部屋全体が大きく揺れる。
その衝撃で、机の上に置いてあった旅のバッグが床へと転がり落ちた。
ヴィータはあわてて、若干寝ぼけ眼のまま外へ走る。
この村の村長の家の東、大きな木が青々と並び、それぞれが気持ちのいい朝の風にさらさらと揺られている。
側にあった木の下には、くるくると回る緑色の髪の少女。
「こんな時間に何やってんだティーラ?」
まだ眠い目をこするながら、回り終わった少女に、ヴィータが話しかける。
彼女は手に持っていた二対のハンマーを地面に下ろす。
「アンタこそこんなとこで何やっとんや?あ、まさかさっきのラリアットの風で起きたんか?」
いやぁ悪い悪いwと彼女が笑う。
ふと家の方から「姉ちゃんご飯ー!!」と大声が飛んできた。
二人は声のもとへと歩く。
─────「ありがとうございました。」
アプリーレはそういうと、ウルドへ向かいましょう、と家の扉へ向く。
一行がこの場を去ろうとした時、ティーラが叫んだ。
「ウチも連れてってや、その旅にさー^^」
気軽そうなその表情に、アリシアが反論する。
「でもティーラちゃん、このたびは危険が沢山あるんだよ?それにこの村はどうするの?」
この言葉にティーラがうーん‥‥‥と考え込む。
「別に戦い平気やけど‥‥‥‥‥村‥‥‥村‥‥‥‥‥‥‥‥‥そや!」
彼女は勢いよく、後ろにいる双子の方を振り向く。
「サン、ルナ、アンタらにこの村の村長をやってもらうわ!」
え!?と戸惑う二人の肩に手を置き、ティーラがにっこり微笑む。
「アンタらもいつか村長をやることになる。いいチャンスや!!」
それでも不安そうな顔をする二人に、「二人で一緒なら大丈夫や!ほら、昨日だって村のためにあんなでかい怪物を倒そうとしたやん?
その勇気があれば万事おk!」
不安そうだった二人の顔が元気になる。
「うん、分かった。二人で頑張ってみるよ!」とルナが言うと、サンが急に俯いた。
「でも、どうしてもだめだったら‥‥‥‥」
すると、ティーラが手をぐっと前にやる。
「その時は、ウチが絶対に戻ってくるお!約束する^^」
笑顔を返した双子を見ると、彼女はまたくるっと回り、ヴィータ達の方向を向く。
「そういうとこでどや?」
またアホ毛がぴょこんと揺れる。
前を飛ぶ天使は、額を抑え、仕方ないですわね‥‥‥、と言った。
「じゃあ次の目的地ウルドへ行くお!」
ティーラが外へ走るのを、六人が笑った。
─────ウルド 図書館
「じゃあ各自で、アシュウィーかクリスタルの事を調べること!よろしくお願いしますわ。」
よく整理された大きな机の上から、自分より大きな人間たちを見下ろしてアプリーレが言う。
二階に分かれた大きな図書館の中、4×10の本棚が並んでいる。
ここはウルド公立大図書館。
この世界の事を書かれた本が、世界中から無数に集まってくるらしいこの図書館で、二つの事を調べることになったのだが‥‥‥‥
一回の右奥の棚の前で、ヴィータが右往左往と歩きまわっていた。
最初の方は真面目に本を読んでいたのだが、いかんせんこの行動は彼には合わなかったらしく、すぐに飽きて調べることを止めてしまっていた。
「ったりー‥‥‥」
彼はそういうと、一応持っていた本を適当に棚に入れ、ぶらぶらと散歩をすることにした。
彼がもともといた本棚の隣奥に、所狭しとパタパタ羽ばたいている白い羽が見えた。
彼女は手に持っている本を一身に読んでいる。
「えと‥‥‥天使の能力?」
彼女が読んでいる本を勝手に盗み見ると、そこにはとても細かい文字でびっしりと天使の特徴について書いてある。
「ヴィータ様、探していた本は見つかったのでしょうか?」
アプリーレは横目で、まるで他人事とみたいに聞いてくる。
自分が資料を探すことを提案したのに、てんで興味がなさそうな様子だ。
「お前こそ何やってんだよ。」
自分が言えるかよ、とヴィータが言うと、彼女は「大切なことなんです。」と突っぱねた。
何がそんなに大事なんだ、と彼はアプリーレの持っていた本を奪い取り、深く読んでみる。
(天使とは‥‥p3、天使の特徴‥‥p4、ウラノス星‥‥p6、天使の能力‥‥p9‥‥‥‥‥)
目次を見ていても、彼にはよく分からないため、親指を本の隅に当て、ぱらぱらとめくってみる。
開いたのは、天使の特徴について書いてある、5ページ目であった。
彼はふんふんと流し読みをしてみる。内容はほぼ頭に入ってはいないが。
ある文字に彼の目が止まった。──書いてあることは年齢についてだ。
「‥‥‥天使は大変長命で、約数万年ほどは生きられるといわれています。人間の年齢に換算すると──‥‥100年で一歳だとォ!!」
そして、チッとでも言いたそうに顔をしかめている『少女』の方を向く。
「‥‥‥‥‥確かもう数百年は生きましたわね‥‥‥‥」
「ババアじゃねーk」
彼は続きを言おうとする前に、ステッキの星の付いていない方で、全力でなくららえてしまった。鈍い音があたりに響く。
「本当にデリカシーのないお方ですわね!」と彼女は言うと、ヴィータの手から本を奪い取り、また読みに入ってしまった。
性 別 | 女性 |