「せんせーっ!」
声を弾ませた足音と同時に、いつもの顔があった。
「騒々しいぞ」
といちおう、教師らしくたしなめる。
「そんなことよりせんせー、話してくれよっ」
授業は真面目に聞かないくせに、どうして――
「それじゃあ、」
――昼と夕方の光が交わり、図書室を照らす。
学校司書教諭であるおれの、この時代での仕事場。
「おれの聞いた話は――」
いつかあったかもしれない。
けれども、いつか望んでいた夢物語を――
「始めようか」
End
ログイン |
「せんせーっ!」
Twitterで見かけたもので。ちょい感想を。
地 域 | 北海道 |
職 業 | 夢追人 |