部屋に向かう途中、母が台所から
「また今日はたくさん連れてきたねぇ」
と声をかけました。
私は「まあね」とだけ返事して、部屋に向かいました。
布団にもぐった状態で私たちは死んだSの事や、下らない自慢話などを3人で語り合い、そうこうするうちにいつしか眠ってしまいました。
何時間か経過して...私はふと目を覚ましました。
ん?体が動かない。
これはひょっとして金縛りってやつか?
本当に動きません。しかし目玉だけは動くようで私は隣で眠っているYのほうを見ました。
私はギョッ!としました。
Yも目を開けているのです。そして天井を恐怖に満ちた目で凝視いています!
いったい何が天井に...
そう思い目玉を天井のほうに向けた私は信じられない光景を目にしました!
Sの顔が!天井いっぱいに大きく映し出されたSの真っ白な顔がそこにはあったのです!
「!!!!」
私は声にならない叫び声をあげ、意識が遠のきました。
そして翌朝。
絶対昨夜の出来事は夢だと思い、「なあY。俺昨日の夜、Sが天井から俺達を見下ろしてる夢を見たよ。」と言いました。
「...俺も見たよ」
続いてTも「俺も見た、金縛りにあって」
3人が同時に同じ夢をみるわけもなく、あれが現実だったことを思い知らされました。
そして今度からはちゃんと清めの塩を踏もうななどと話つつ、朝食の用意をしてくれてる母の元に向かいました。
私たちを見るなり母はキョトンとした顔で一言言いました。
「もうひとりは、先に帰ったのかい?」
と、ここまでです。
やっぱりあんまり怖くないな〜。
自分の文章力のなさがコワヒ。