『1996年初夏、船乗りの父親の仕事の都合で、横須賀から長崎県の佐世保市にある佐世保東高校に転校してきた男子高校生・西見薫。

転校初日、バンカラな男・川渕千太郎との出会いをきっかけに、ジャズの魅力にはまり、薫の高校生活は思わぬ方向へ変化していく。

更に、薫は千太郎の幼馴染・迎律子に、律子は千太郎に、千太郎は上級生の深堀百合香にと、それぞれの恋の行方も複雑になっていく。』

Wikipediaによると、以上のような説明になります。


うーん、私のアニメセレクション10に入れたいくらいの良アニメ!
内容に関して詳しくは書きませんが、青春を見事に描き表した作品でした。

彼らはよく考えたら兄と同い年です。
私よりちょっと年上。
思えば、私の高校時代はすでに携帯がないと連絡を嫌がられる世代だった…
それで私も、母の携帯を使わせてもらっていたものです。
それまでは、家の電話で親を通すか、直接会いに行ってたんですよね。

携帯の出現によって失われたもの、というわけでは決してないのですが、少しずつ失われていったもの。
少しずつ機会が減っていったもの。
人と人との触れ合いを無くして語れないものって確かにあるのかな、と思いました。

あんなすばらしい青春を送った三人が、少しだけうらやましい。
多分私は千太郎と出会う前のつまらない薫に一番近くて、千太郎みたいな友達を心のどこかで望んでたから。
私自身の青春は大切だけれど、だからないものねだりかもしれませんね。


アニメとしての感想:
まず、オープニングから惹かれました。
オープニングが素晴らしいと思ったアニメは押し並べて良作品が多いように思います。
この作品もそのひとつ。
懐かしの風景。夏の清々しい空が、ひと夏の青春を思わせます。
はじめは気付かなかったけど、YUKIの歌と菅野よう子さんの音楽なんですよね。
特にいいのはサビに行く前の盛り上がり。あまりドラムに興味なしの私でしたが、あそこだけはドラムがなければ!と強く思った部分でした。
歌詞もストーリーと合っていたので調べてみたところ、YUKIが坂道のアポロンのために書き下ろしたみたいですね。その名も「坂道のメロディ」
歌詞を見てみましたが、全体的にはとてもYUKIらしい歌詞ででした。
音は言わずもがなの素敵さ。菅野よう子さんの音楽はマクロスFの時から素敵だと思っていましたが、今回はさらにさらにやられました…
菅野さんはストーリー彩るのが本当に上手ですね。
監督さんは知らなかったのですが、渡辺信一郎×菅野よう子は「COWBOY BEBOP」を手がけた名コンビらしく、放送前から期待されていた作品のようです。
声優さんは知っている人はいなかったけれど、本当に素敵な作品でした。
監督の重要性がわかるってもんですね。
みなさん本当に素敵な作品をありがとう!
うーん、原作が読みたい…

話題:坂道のアポロン