泌尿器科…それは、陰部全般と腎臓外科を受け持っている診療科です。
とても大切な科であることに間違いはないのですが、 なんといっても話題に出しにくい臓器の話です。
具体的な話はあまり聞いたことはないのでしょうか。

とはいえ、泌尿器科を学ぶ私たちは、具体的な例も考えなければなりません。
俗語は使わず専門用語で話をするので、想像されるほどのこともありませんが。
むしろ淡々と会話をしすぎておもしろみもありません。
ただ、やはり時折は下ネタに走ることもあります。
女の子なのに…

午前中に泌尿器科のテストがありました。
その後、ランチに行きました。
恐ろしいもので、ランチ直前まで 泌尿器科の話題で持ち切り。
難しかっただけなんです、ハイ。 

解剖実習の後や手術の後に平気で焼き肉が食べられる感覚になっちゃった、という話はネット上でよく見かけます。
でも正直それよりも切実なのは、一般の方と食事をしているときにも、話題がかすめたら何の疑問も持たずに会話をつづけてしまうことです。

以前介護職の友人とランチをしていたとき、彼女は話題をかすめたときに「食事中にごめんね」と断りを入れてくれました。 
こういう配慮を忘れてはならないと、その時も思ったものです。
私自身は全く気にならないのですが、以前医療と全く関係ない職に就いている姉にもっと配慮するべきだと叱られました…。 
普通の感覚なのですよね。気をつけねば!


そういえば…
実習中の思い出をば。
学生は実習と称して見学をさせてもらえるのですが、泌尿器科にもたまに二十歳前後の若い男の子とかが来ます。
ソコらへんの異常で受診しているので、診察のためにはズボンを下ろしてもらわねばなりません。
患者さんがおじさんとかだったら、ごめんなさい、ということで心おきなく見学させてもらうのですが、さすがに同じ年くらいですと気が引けます。
私の時は奥様同伴で、奥様は室外で待つよう言われました。勉強のためとはいえ、自分が患者の立場と思うと、なんだか申し訳ない…
私は部屋へ入るのをためらったのですが、「何してるの、早く入って」と担当医に 言われて、真面目に見学させていただくことになりました。

本来はどうしても嫌な時はは断ってもらっていいのですが、断りにくいですよね。
けれどもそのおかげで、私はとても貴重な見学をさせていただきました。もう忘れないでしょう(同じものをみれば診断につながります、ということ)。
本当、学生というのはいつもお世話になってばかりです。
もちろん面と向かってお礼なんて言えませんでしたが、心の中では深々と頭を下げた私なのでした。