どこの病院に就職するか、医師・歯科医師には独特の制度があります。
それが医師臨床研修マッチング。

学生は、研修を受けたい病院をいくつか受けます。1個でもいいですが、都会の方では多くて6個くらいだとか。そしてその中で研修を受けたい病院の順位をつけます。
一方病院側は、試験を受けた学生の中から、研修医として欲しい人材に順位をつけます。
それを公平になるようにコンピュータでマッチさせます。
(余談ですが、このマッチの方法を発見した人が今年のノーベル経済学賞を受賞したのだとか)

私は3つの病院の試験を受けました。
ひとつは大学病院。締切直前に、担当の先生に遭遇してしまって…「一番に書くよな?」と言われてしまい、とても申し訳なかったです…

さて、私はA病院を第一希望とし、見事マッチしました(希望の病院に決まりました)。
それはいいのですが…
実習などでとてもお世話になったB病院、第一希望にしなかったんです。
とてもアットホームで、すごく好きだったのですが、ある理由により希望しませんでした。
それは姉。
実習で回っている時でさえ妹とすぐにばれてしまいました。
そのお陰もありとてもとても可愛がってもらったのですが、同じ医師として働くには、姉の存在は私にとって大きすぎました。
一方A病院も好きだったので、結局A病院に出し、採用していただきました。

今晩姉と電話しました。
B病院、私に期待してくださっていたみたいで(社交辞令も含まれていると思うけれど)、そんな話をしたのだとか。
ありがたくて、申し訳なくて。
B病院は好きだった。手ごたえありと思ってくださったのは、きっと実習が楽しくて楽しくて、ずっと笑顔でいられたから。
でも越えられないしがらみがあった。
A病院ももちろん好きだから、後悔はない。
けれどもそう思ってくださったことに嬉しくて、申し訳なくて、ちょっと切ない。

そういうものだから、気にしなくていいよ、担当の人もわかってるよ、と姉は言ってくれました。
うん、お姉ちゃん、そうだよね。
もっと気にしなきゃいけないのは、この先のこと。頑張るよ。

話題:就職活動