手紙
手紙を書こうと思います。
ブログを始めたころの私に、
です。

24歳になったあなたは
入学式に思ったように
着々と教授に近づくための
準備をしています。

大人になりました。
大人になるというのは
覚悟を決めることだとも
思うのです。
そしてどんな結果も望んで
受け入れるために力を尽くすことだと思うのです。

大人になったのは
私だけじゃありません。

妹は大学生になりました。
ちょうどあなたと同い年で
一つ上の学年です。
20歳の箱入り娘に
大学1年生がつらかった以上に
妹はもっともっと
苦労をしています。
私はどうしても妹より
先に大人になってしまうので
とても心配だけれども
あなたで大丈夫だったのだから
妹は絶対大丈夫、
とも思えるのです。

いとこたちは
人が良く
朗らかで
にぎやかです。
幼いあなたが大嫌いだった大家族は
今では幻のようです。

いつかまたみんなで
くだらないことを言って
同じ食卓を囲むのが私の夢です。
家族なのだから。 

あなたが大事にしていた犬は
おじいさんになって
死んでしまいました。
犬がいない家はとてもさみしく
家でないようです。


あなたがあこがれてやまないおばは
相変わらずパワフルです。
今はアゲハを育てています。
あなたのおばは
あなたの母以上に
私に大きな期待をしてくれるのです。

おばあちゃんは
年をとりました。
先々週、病院に入院して
私は毎日泣いてばかりでした。
いい大人になっても
やっぱり私は馬鹿で、 
悲しくて悲しくて勉強に手がつかなくて
探し物ゲームに明け暮れました。
本当に馬鹿です。
母一人に
すべてを背負わせてしまったことに
気づいてやっと
実家に帰って少しでも手伝おうと思いました。
おばあちゃんは
妹の留学を泣いて喜び、
いとこのしもやけを心配し、
母の負担を気にし、
私の負担を気にしました。
同じように孫を大事にしているのに
記憶の新しい末っ子のことばかり思い出して
他の姉妹のことを思い出したいのに
といって泣くそうです。
いいのよ。
早く生まれて
たくさんかわいがってもらったもの。
おばあちゃんのおなかの上で寝てたのも
ほりだされて迎えに来てくれたのも
一人暮らし初めて黄色いバラをくれたのも
全部私が覚えてるから
大丈夫。
だからいいのよ。

お母さんも年を取りました。
後悔ばかりと言います。
きっとあなたが
ひどいことを言い過ぎたせいです。
いつかいってやります。
後悔なんてしなくていい、
あなたの育てた娘は
こんなにすばらしいんだから
って。
そうでしょう?
あなたがあなたを低めることは
あなたの大事なひとを
低めることと同じです。

お父さんは
相変わらずです。
仕事を辞めたそうです。
でも頑張ってもらいます。
たくさん頼ってください。
きっとそれもいい娘の仕事です。

最後に、
私はあなたの、
してもらいたかったことより
してもらったことを
たくさん
長く覚えているところがすごく好き。
ずっと覚えていてね。
それからありがとう、
たくさん大事なことを
文字にしていてくれて。
私も
忘れたくないから
たくさん書くわ。
勉強もしなきゃいけないけど。
























11/27 01:33
[わたしくしごと]
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