夢日記1
クリスマスの夜

離婚する夢を見た

最悪の気持ちだったけど

本当にやってしまいそうだったから

記録することにする。

大人になりすぎないように。





私は六甲の山の手に

庭のある家に住んでる。

庭は手入れをしていないけれど

雑草に交じって

バラが咲いてる。

きっとガーベラの鉢もある。


電話をしている。

旦那さんからだ。

旦那さんはほとんど家にいない。

浮気もあるだろう。

そうかもしれないし

そうじゃないかもしれない

でも関係ない。

私には庭があって

職があって

可愛らしく賢く健気で

旦那似の

12歳くらいになる娘がいる。


養育費の話をしている。

私は

何かのお祝儀の額を決めている

くらいの口調で話している。

淡々と、重々しくなく

旦那がすすり泣いている。

世界で一番好きだと思っていた人より

好きな人を見つけて

その人と一緒になれるのに、

何を泣くことがあるんかしら

と思いながら

「のちのち揉めない額っていくらかなぁ」

って口が言って

弁護士の知り合いの顔を

思い描いた。


娘にはいつも

パパは

ママとあなたが大好きで

遠くでも一人で仕事を頑張れる

素敵な人

そういってきた。

健気な彼女は

それを信じて

父の日には

庭の花をちぎって

しおりにして送ったりしていた。

本当ではないかもしれないけど

嘘でもなかったと思う。


電話をしながらも頭は

娘を悲しませない方法を

模索するので

いっぱいだった。


私はこういった。

パパはね、

今すっごく好きな人ができて

その人と暮らすみたい。

だから

もうこの家には

帰って一応帰ってこないみたい。

でもそれは

かなしいことじゃないよ。

ママやあなたを

嫌いになった訳じゃないから。

1番好きだと思ってたものより

好きなものを見つけることなんて

よくあることでしょ。

だから

誰かに何かを言われても

パパに捨てられたとか

思わなくていい。

あなたは

優れた子だし、 

ママはとても強いし

大丈夫。 

みたいなことをいったと思う。

賢い子だから

全部悟ってくれた。

わかった。

そういって娘は犬と庭へ出て行った。

私がどんなに

理想のパパを伝えても

聡い子だからわかっていたんだと思う。

違うか、

子供ってみんな

大人が思うよりずっと

なんでも知ってる。

神様のように。



ひどい親だと思った。

後悔した。

こんなに幼くて賢い子が

今日泣かなくて

私が泣かせてあげなくて

いつだれが

あの子のやり場のない気持ちを

受け止めてあげるのだろう。

ひどい親だ。

きっと私は

張り切って娘との二人暮らしを

再開すると思う。

いつものように大学に行って

何食わぬ顔で

変なことをしゃべって

変なことを書くだろう。

娘もきっと

いままで以上に素敵な人になるだろう。

でも、

今日、今を逃した罪は

消えないと思う。

なんであんなこと言ったんだろう。

あれはきっと

私が誰かに

言って欲しかった言葉だと思う。


そんな自分の強がりに

まだ幼い娘を巻き込んで

大人にしてしまった。

ひどいことをした。


12/27 23:58
[わたしくしごと]
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