JR岡山駅東口の商業施設「岡山ビブレ」(岡山市北区幸町)が11日、閉店する。
若者向けの衣料品・雑貨店などが集まり、1979年の前身施設「ニチイ岡山店」の開業以来、親しまれてきた。だが、周囲に顧客層が重なる店舗が増え、店舗間競争が激しくなり、閉店が決まった。

岡山ビブレは2館構成で、地下1階地上5階(店舗部分は延べ1万6000平方メートル)。
現在の営業店舗は、ピーク時の3分の1程度となる34店。運営会社「イオンリテール」(千葉市)の従業員は52人、テナントには約180人が勤務している。リテール従業員のうち、希望者は、近くのイオングループ店舗に異動するという。

同グループによると、86年に「岡山ビブレ」にリニューアル。97年には、売上高が約100億円に達したが、近年はその半分程度にとどまっていた。同グループは「80〜90年代に利用し、近年は子連れで訪れる買い物客もいるなど親しまれてきた」という。だが、商圏が県内中心にとどまり、JR岡山駅周辺の類似衣料品店などが増加した影響などを踏まえ、「若者のライフスタイルの変化に対応できず、営業継続は困難」と判断したという。

閉店後の跡地利用については、同グループは方針を明らかにしていない。
ビブレと道路を挟んだ向かい側に今秋開業予定の大型複合商業施設「イオンモール岡山」の建設を進めており、同施設と一体の再開発も検討されている。
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