話題:毒親
子供にとって、それがどんな親であっても『要らない子』と言われるのは辛い現実だ。
だから一生懸命、要らない子にならない努力をする。それが自分を苦しめることになってもだ。
それと同じで『中絶したかったけど…』と言われるのも、けっこうキツイ。だってそれは要らない子と同意だから。
聞いた時は、平然とした顔をしていたけれど。まあ、その頃には私の感情も麻痺していて、当時の自分が何を感じたのか?その頃は分からなかったけどね。
ただ罪業感だけが、そこにあった。
中絶された兄弟への罪の意識。私だけ、親の気紛れで産まれた罪の意識。その罪の意識が強すぎて、私が自分に対して感じた感情が認識できずにいたんだ。
今は知ったけどね。

自分から要らない子になりたいと思ったのは、自分に子供ができてから。
息子にとって害になると感じたから。
それにもう大人だから、親に保護してもらわなくても生きていけるからね。
だから私は、要らない子になりたいと願い、そして親からは要らない子になった。
感想?
やっと解放されたと感じたよ。

私をここまで生かしたのは、意外にも罪業感だった。兄弟への罪の意識が消えなくて、私は長く苦しんだんだけど…
私だけ生かされたという罪の意識が消えなくて、自分で自分を殺すことも出来なくて…生きてるのは辛いけど、殺された兄弟の分まで生きなきゃって気持ちが強くて…
自殺も出来ない臆病者。
だからこそ大人になれたのだ。
今は、その罪業感も私が背負うべきものではないと知ってるけどね。
でも…なかなか消えないものなんだよ…
親の言葉って、けっこう残酷なものだよ。