学パロフォルスタでほのぼのなSSです。
こう言う雰囲気も好きです←
*attention*
・フォルスタSSです
・学パロ(Laurentia!)設定です
・ほのぼのです
・バイトネタ?
・何だかんだ仕事場で一緒に働けて嬉しい二人…
にしたかった(おい)
・相変わらず妄想クオリティ
・ナハトさん、本当にすみませんでした!
以上がOKと言う方は追記からどうぞ!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
学パロフォルスタでほのぼのなSSです。
こう言う雰囲気も好きです←
*attention*
・フォルスタSSです
・学パロ(Laurentia!)設定です
・ほのぼのです
・バイトネタ?
・何だかんだ仕事場で一緒に働けて嬉しい二人…
にしたかった(おい)
・相変わらず妄想クオリティ
・ナハトさん、本当にすみませんでした!
以上がOKと言う方は追記からどうぞ!
「はぁ……」
「どうしたのさ、書記長様。溜息なんか吐いて」
帰り道、小さく溜息を吐くスターリンを見てフォルは苦笑を浮かべた。
元々帰り道によくしゃべっているのはフォルの方なのだが、
スターリンはいつも以上に言葉少なだ。
どうにも先刻から何か考えている様子なのである。
元気がない、とまでは行かないのだが、何やら困っている様子で、
彼は先刻から幾度か溜息を吐いている。
フォルの問いかけにスターリンは顔をあげて答えた。
「今度のバイトなんだけど……ちょっと人手が足りなくなるって日があるのだよ」
「ふぅん?君のバイト先、あんまりたくさんの人が働いてそうじゃないものね」
フォルは彼……スターリンがバイトでいっている店を思い出した。
明るい女性たちが多い店だ。
女性物の衣料品を扱っている店だけに、だろうが……
あの店の雰囲気は割と嫌いではない。
何より、愛しい彼が働いている店だ。
彼自身、何度か客(妹への嫌がらせのため、だが)としても行ったことはある。
「で、学校の奴らに手伝いで入ってくれる奴がいないかって聞いたんだが、
皆揃って用事があるらしいのだよ……」
スターリン曰く。
いつも世話になっている勤め先の先輩方に報いたいと思って、
一生懸命に代わりに入れそうな人間を探したのだという。
仕事とは言ってもそこまで面倒な仕事でもない。
あくまでも接客や商品の整理程度なものだ。
しかしあいにく、頼んだ相手は皆その日用事があるという。
想定は出来ていたのだけれど……困った、というわけだ。
「そうだったんだ。大変だったね」
フォルは彼の表情の理由を理解し、頷いた。
人の良いスターリンのことだ。彼なりに一生懸命探したのだろう。
それでも皆用事があったとはタイミングが悪かったというかなんというか。
スターリンは少し迷ってから"なぁ、フォル"と声をかけた。
「お前、さ……来週の土曜日……あー、やっぱ、いいや」
言いかけて、やめた。
流石に、受験生である彼に頼む訳には行かない気がする。
それに彼はあまり人と関わるのが好きではないと聞いている。
そんな彼に接客メインのああいった場での仕事をさせるのは申し訳がない。
そう思って言葉を切ったのだけれど……
「その日なの?」
「……あぁ」
こくり、とスターリンは頷く。
そう、来週の土曜日がその日だ。
休日にわざわざ他校の人間である彼を呼び出すことも済まないと思う要因で……
しかし。
「構わないよ?と言うか、どうして僕に声をかけてくれないの」
「……え?」
フォルはあっさりと承諾してのけたのである。
スターリンは驚いたように顔を上げた。
大きく目を見開き、幾度も瞬きをする彼を見てフォルはくすっと笑う。
「何で?何でびっくりしてるの、書記長様」
「え、いや、だって……お前、受験生だし……
あんまり接客とかも好きそうじゃないから……」
スターリンの言葉にフォルは少し考える顔をした。
直ぐに顔をあげて、ニコリと笑いながら答える。
「僕、そんなに毎日毎日ガリガリ勉強してるわけじゃないもの。
それに、確かにあんまり周りと関わったりつるんだりは好きじゃないけど、
その一時だけの関わりなら別に平気だよ。それにね……」
ぐい、とスターリンに顔を近づけるフォル。
スターリンは思わず瞳を大きく見開く。
彼は明るい笑を浮かべたままに、いった。
「君と一緒に働いてみたいな、とは思ってたから、嬉しい」
フォルは元々バイトなどあまりしたことがない。
ひとえに"人付き合いが面倒くさそう"と言う理由らしいが、
大好きな彼の仕事場となればきっと話は別だ。
「……そう、か」
「で?どうしたら良い?
君やお店の人が僕で良いって言うならお手伝いに行くよ?」
笑顔のままに首をかしげるフォル。
本当に良いのだろうか、という思いがまだなくなってはいないが……
彼自身がこうもノリノリなのだ。
わざわざ断ることも、ないだろう。
「じゃあ……頼むよ、フォル」
「ふふ、了解。詳細、教えてくれる?」
楽しみだなーと言って笑うフォル。
スターリンはそんな彼の横顔を見て、小さく笑った。
***
そんなこんなで、当日。
フォルはスターリンと一緒に彼の職場へいった。
「まぁ、貴方が手伝いに来てくれたのね!」
「ふふ、こんにちは。書記長様にお話は聞いているので……
一日、宜しくお願いします」
フォルはにっこりと笑ってスターリンのバイト仲間の女性たちに頭を下げる。
時折スターリンを迎えにこの店に顔をだすフォルは一応顔見知りだ。
この人の良さそうな笑顔は接客にはかなり武器になるだろう。
ついでに言うならば、フォルはそこそこファッションセンスも良い。
かえってこういった店で助かったかもしれない、とスターリンは思っていた。
フォルの笑顔と返事に、店長は笑顔をこぼす。
「ふふ頼もしいわねー。
じゃあ、わからないことはリンちゃんに聞きながらやってちょうだいね?
私たち……他のスタッフでも勿論構わないけれど」
「わかりました。よろしくね、書記長様?」
スターリンの方へ顔を向けてにこっと笑うフォル。
「……おう」
嬉しそうな彼の笑顔にスターリンも表情を緩める。
その笑顔にフォルは一層笑みを濃くした。
彼も、一応嬉しいとは思っているのだ。
普段、休みの日は案外一緒にいなかったりもする。
フォルだって勉強をしなければならないし、スターリンもこうしてバイトに入ったりする。
こうしてほぼ一日中一緒にいられることは、そうそう多くなかった。
だからこそ、フォルもこんなに嬉しそうだし、
スターリンもまた、彼の反応を見て表情を緩めているのである。
そんな二人を見て、他の店員たちもくすくすと笑いさざめいた。
そんなこんなで時間になり、開店準備に入った。
直ぐに開店だ。
商品を並べ直したりするのが主な仕事だ。
スターリンとフォルは手際よく夏用の小物をディスプレイしていく。
案外仕事中の彼は真剣そうな顔をしている。
スターリンはそれを横目で見て"意外だな"と思った。
彼はいつもにこにこ笑っているばかりのイメージがあって、
こう言う表情は実はあまり見たことがないから。
……もっとも。
"流石にお仕事中にいちゃつく訳にはいかないからね"と言って、
皆が見てない隙に額にキスをしてみせるあたりは相変わらず彼だったけれど。
そんなこんなで二人も仕事をこなした。
土曜日……休日と言うこともあって今日はいつも以上に客が多い。
こんにちはやいらっしゃいませといった挨拶や、
どういったコーディネートが良いだろうと訊ねる客への応対、
レジ打ちや陳列など色々な仕事をこなさなければならない。
臨時を雇わねばならぬ状況ゆえ、店員の人数もぎりぎりだ。
スターリンもフォルも私的な会話を挟む余裕は無論なかった。
けれどもやはりフォルは初めてのバイトということもあって、
時折スターリンに助言を求めた。
「ねぇ書記長様、これの在庫何処にあるかわかる?」
「あー、あっちの棚なのだよー」
「ありがと、了解!少々お待ちください」
スターリンに何か聞いては応対していた客に笑顔を見せ、くるくるとよく動くフォル。
いつもならばどちらかといえばスターリンがフォルに頼ることが多かった。
けれども今は逆。
なんだかその状況が可笑しくて、スターリンは思わず笑みをこぼす。
「楽しそうね、リンちゃん。彼氏さんも一緒に働けて嬉しい?」
そんな彼の様子を見て、ひとりの仕事仲間が笑顔でスターリンに問いかけた。
小声とはいえ、フォルとの関係はしれているとはいえ、
一応周りに人がいないとはいえ……そんなことを言われれば驚くし、恥ずかしい。
スターリンは白い頬を赤くした。
「な!?そ、そんなんじゃ……!」
「照れちゃって、可愛いわねえ……あ、いらっしゃいませ!」
彼女も直ぐに接客にもどる。
スターリンはやれやれ、というように息を吐いてからちらとフォルに視線をやった。
フォルは相変わらず笑顔で接客をこなしていた。
彼がばてていたり嫌そうだったりしたらどうしよう、と思ったが、
案外その心配はなさそうである。
スターリンは安心したようにほっと息を吐いたのだった。
***
そうして、バイトも何とか終えてふたりは帰路についた。
「ふー……疲れたねぇ」
ぐっと伸びをしながらフォルは言う。
今日一日は、特に忙しい日だった気がする。
スターリンは彼の方を見ながら"悪かったな、面倒事頼んで"と詫びた。
フォルは彼に笑顔を向け、首を振った。
「謝ることないよ。楽しかったもの」
「……そうか」
彼は確かに楽しそうだった。
もっとも、半分以上はスターリンと一緒にいられて、なのだろうけれど。
「ちゃんと今度、礼はするのだよ……」
「お礼?別に良いよー。気にしなくっても。
……あ、強いて言うなら今度のお休みにデートしよ?」
フォルは笑顔でそう言い切る。
彼の発言にスターリンは吹き出した。
「いつもしてるだろ」
「それがお礼で充分、ってこと。
君と一緒にいられれば仕事も仕事って感じしないしね」
"お休みの日に君といられて楽しかったよ"と言ってフォルは軽く彼にキスをする。
そして小さく首をかしげて、訊ねた。
「君は?僕と働けてどうだった?」
「え?べ、別に……」
「もう……そっけないなぁ」
"つまんない"と言いながらフォルは唇を尖らせる。
そんな彼を横目にスターリンは一つ息を漏らす。
「……――」
「え?何かいった?書記長様」
「!な、なんでもない!」
小さく呟いた言葉はフォルには聞こえなかったようで。
スターリンは顔を真っ赤にして首を振る。
気になるよ、と笑う彼に"気にすんな馬鹿!"と返すスターリン。
フォルはくすくすと笑いながら愛しい恋人の手をそっと握った。
―― Work with… ――
(君と働くのは純粋に楽しかったんだよ?)
(心配も幾らかしたけれど…お前と一緒に働けたのは何だかんだで楽しくて)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |