フォルスタメインの生徒会の皆さん&フォルのSSです。
ちょっとやってみたかったやり取りを書いてしまいました…このメンバー楽しいです←こら
*attention*
フォルスタメインの生徒会の皆さんとフォルのお話です。
学パロ(笑Laurentia!)設定のお話です。
ほのぼのな雰囲気です。
世界史ネタを織り込んでやり取りをするメンバーを書かせていただきたくて(おい)
フォルはいつでもどんなときもマイペースです←
ルーズベルトさんとフォルのやり取りが何気ツボです。
ラストはフォルスタで甘め(笑)
相変わらずの妄想クオリティ
ナハトさん、本当にすみませんでした…!
以上がOKというかたは追記からどうぞ!
夜の静かな会議室のなか……ーー
ぱらぱらと書類を捲る音。
ステープラーでそれらのプリントを留める音が部屋に響く。
彼らがこなしているのは校外学習のための冊子作り。
主催である彼らは参加している生徒たちのために、
それらを束ねる仕事をこなさなければならないのだった。
黙々と作業をこなしていく彼ら……生徒会のメンバーに紛れている唯一の他校生、
フォルは一度手を止めて、部屋のなかを見渡した。
じぃっと作業中の面々を見つめる、サファイア色の瞳。
スターリンはその視線に気がつくと、小さく首をかしげていった。
「?どうしたのだよ、フォル。
のんびりしてるとルーズベルトの言う通り夜が明けるのだよー」
「うん?
あぁ、いや……こうやって見るとさぁ……」
スターリンの言葉にフォルはそう返すと、くすっと笑って言葉を続けた。
「現代のポツダム会談、って感じだよねぇ」
生徒会の面々をみて、フォルはそういう。
世界史で習った知識。
あまり社会科の授業は好きでないフォルだったが、
一応勉強はしっかりしているし、何より有名なお話である。
集まっている面々をみて、ふとそれを思い出したのだ。
それを聞くとぴくり、とルーズベルトは反応した。
そしてフォルの方をみて、小さく首をかしげると、言う。
「……それは1945年4月に病没した僕のオリジナルへの嫌みかな?」
「あれ、そう聞こえた?」
そんなつもりはなかったんだけど、とフォルはいう。
きょとんとした表情をみてルーズベルトは溜め息混じりにいった。
「この面子なら普通ヤルタ会談だよ。
……あぁ、ド・ゴール君はいないけどね」
ルーズベルトはちら、と薔薇色の髪の少年をみて、言う。
ド・ゴールはさして気にした様子なく仕事を続けていた。
フォルはそんな彼の言葉に納得したような顔をする。
こくこく、と頷きながら声をあげた。
「あぁ、なるほど。そういう取り方もあったかー」
フォルはなるほどねー、というように頷くと、くすりと笑った。
何かちょっと悪戯を思い付いたような表情。
そしてルーズベルトの方をみて、笑顔でいう。
「よっ、だいとーりょー」
「……ふざけてるのかい?」
ルーズベルトは笑顔でフォルに向かって首をかしげて見せた。
フォルはそれを見つめ返しつつ、にっこりと微笑んで見せる。
「勿論。ノリがいいのは嫌い?」
にこにこと笑いながらフォルはいう。
ルーズベルトはやれやれ、というように彼を見つめた。
「本当に君は反応が予想外だね……」
「お誉めに預かり光栄です」
ふふ、とフォルは笑いながらルーズベルトを見つめていた。
自分をまっすぐに見つめ返しているフォルに、ルーズベルトもふっと笑う。
スターリンはそんな二人をみて肩を竦めた。
ルーズベルト相手にこうしてふざけて見せられる人間はそうそういない。
そう思いつつ、スターリンは呟くようにいった。
「ナチュラルにこのメンバーに溶け込んでるフォルがちょっと怖いのだよ」
一応、フォルは部外者のはずで。
こうしてこのばにいて、一緒に仕事をしているのが特殊ケース。
しかし彼は萎縮するどころかのびのびといつも通りに過ごしている。
そんなスターリンの言葉にフォルは彼の方を向いた。
そしておかしそうに笑いながら、言う。
「皆揃ってキャラ濃いもんねー。
でも僕こういう空間割りと嫌いじゃないよ?
書記長様とも一緒にいられるしね!」
「キャラが濃いって……」
スターリンが呟くと、フォルは"だって事実でしょ?"とフォルは笑顔でいう。
それを聞いて、黙々と作業を続けていたド・ゴールがステープラーをおいた。
そして溜め息を吐き出すと、フォルを見つめて口を開く。
「それ、お前に言われたくないぞ……」
お前も大概だ、とド・ゴールがツッコミを入れると、フォルはくすくすと笑う。
「僕はいたって普通のつもりだけど?」
「普通って……決して普通じゃないだろう。
俺たちとは確かにちょっと違う意味での"変わってる"だが」
ド・ゴールは彼にそういう。
スターリンといつも一緒にいるフォルをド・ゴールもよく知っているが、
彼の気質や自分達に対する自然体な接し方は、
"普通の人間"には珍しく感じる。
フォルはそんな彼の言動に微笑みながら、いった。
「まぁ、なにはともあれ。
皆面白いからこうやって一緒にいられて楽しいよ、僕」
「ふふ、そうですね。楽しくて良いじゃないですか」
ねぇ、フランク?とチャーチルは会長に同意を求める。
ルーズベルトはチャーチルの言葉に溜め息を吐き出して、
机の上に頬杖をつきつつ、にこにこと笑顔を浮かべているフォルを見ていった。
「まぁ……賑やかなのは事実だね。臨時のお手伝いさんのお陰で」
「それは誉めてくれてるの?大統領。
仕事もちゃんと手伝うからいいでしょ、此処にいても?」
フォルは笑顔のままルーズベルトを見る。
ルーズベルトはそんな彼のサファイアの瞳を見つめると、ふっと笑った。
「構わないよ、することをしてくれたらね」
「了解しました大統領」
に、と笑ってフォルは言う。
相変わらずややふざけた様子のフォルに一同は小さく笑った。
フォルはそんな彼らの反応に嬉しそうな顔をすると、
くぁ……と小さくアクビを漏らした。
ごしごし、と目を擦りつつ、言う。
「でも眠くなってきたから早く片付けちゃおう?」
「そうだね……あぁ、もうこんな時間なんだ。
消灯までには終わらせておかないと示しがつかないし」
壁にかかっている時計を見て、ルーズベルトも頷く。
彼の言う通り、結構な時間が経っていて、あと数十分で消灯時間である。
明日にも差し支えが出るしね、といって、
ルーズベルトは纏まった資料をパラパラと確認した。
チャーチルも"これでとりあえず最後ですよ"といい、最後の書類を留めた。
これで終わりだな、とド・ゴールが言うと、フォルはぐいと伸びをする。
「これで作業終了ー?会議終了ー?」
「会議ネタはまだ引っ張るんだな……」
「だって面白いじゃない?」
スターリンのツッコミに平然と返してから、フォルは彼に抱きつく。
つかれたーといいながら頬にキスをする彼を引き剥がそうとしつつ、
スターリンは会長の方をみて、言う。
「とりあえず今日はこれで終わり、ってことでいいのか?」
「あぁ、そうだね。
あとはまた、明日の朝の打ち合わせのときに……
この冊子をクラス分ずつまとめる作業もその時に回しちゃおうか」
「何だかんだでまだまだ仕事はあるって訳だな」
面倒くさい、と呟くド・ゴール。
チャーチルは"まぁ仕方がないでしょう"と宥める。
フォルは欠伸をしつつスターリンの手をぎゅっと握りつつ、いった。
「じゃあ、もう帰っていい?」
「あぁ、構わないよ。
また明日、六時半に此処集合で頼むね」
「了解ー。じゃ、お疲れさまー」
帰ろうー、といってスターリンをつれて歩き出すフォル。
スターリンは"引っ張るなフォル!"といいながら、
残りの生徒会メンバーに手を振って、フォルと一緒に歩いていった。
***
自分達の部屋に向かいつつ、フォルは何度も欠伸をしていた。
「ふぁー……眠たいー……」
「珍しいな、フォルがこの時間に眠いっていい出すの」
スターリンはそういってフォルを見る。
いつもの彼は比較的夜更かしだ。
怖い夢を見て夜中に電話をかけてしまったときも、
フォルは案外起きていて、平然と返事をかえしてきたりしたのに。
そんなスターリンのリアクションにフォルは苦笑する。
「楽しくてしょうがないからはしゃぎすぎたんだよ……
あぁ、そうだ。一緒に寝ようね、書記長様」
「は!?冗談はやめろなのだよ。
……東条もいるんだからそれはなしだ」
もうそろそろ彼奴も帰ってるのだよ、とスターリンは分校にいる友人の名をあげる。
彼らは親しい三人でひとつの部屋、と言うことになっていた。
原則二人一組の部屋らしいが、三人でという無理を通した辺り、フォルらしい。
フォルはスターリンの返答にむくれた顔をした。
「えー……じゃあ三人で寝よう?」
「何で増えてるのだよ……ほら、歩きながら寝るな!」
既に半分夢うつつの様子を見せるフォル。
起きろー、とスターリンはフォルの腕を引っ張りつつ歩く。
フォルはそんな彼にふざけて抱きつきながら、
"一緒にいられて幸せー"等といっていたのだった。
ーー Happy Night ーー
(夜も更けて。
いつもならばとっくに別々の家にいるのにね)
(こうして他の学校の友人と一緒にいられるいい機会。
明日はなにして遊ぼうか)